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第三章〜火力発電所〜


先生 次は「火力発電」だ。どういう仕組かわかるかな?
男生徒 今度は「火力」か…さっきの「水力」は水で
タービンを回したんだから、今回は火を使うんだよね。
女生徒 でも、どう使うのかしら?火って言われると火事のイメージがあるから…
先生 うーん、でもいつもみんな火を使っているのにな。
女生徒 あっ、台所のコンロ!
先生 じゃあその例えで行こうか。
その前に、今回は実は火が直接タービンを回してるわけじゃないんだ。
男生徒 えっ、「火力発電」なのに?
先生 もちろん「火」はこの発電の特徴になっているよ。 この「火」は何かを温めるために使われるんだ。
女生徒 じゃあ、「火」に温められたものがタービンを回しているの?
先生 そう。それには温められて状態が変わる身近なものが使われているよ。
男生徒 わかった!これも「水」だよね。
「氷」、「水」、「水蒸気」だし、毎日使ってるよ!
先生 そうなんだ。「火」に温められた「水」が「水蒸気」になって、
タービンを回しているんだ。
女生徒 そっかぁ。「水蒸気」か。それは気付かなかったけど…
それこそ大量の「水」が必要なんじゃないの?
男生徒 そうだよ!水力発電はタービンを回して海に流れるだけだけど、
「水蒸気」にしたらどんどん空気と一緒になっちゃうよ。
先生 よく気がついたね。だけど、そこはなにも問題がないんだよ。
男生徒 うーん、「水」はいっぱいあるから、とかじゃないよね。
先生 ここはちゃんと解決されてるんだ。ここのヒントは「再利用」。
ちゃんと水の特性が生かされているよ。
女生徒 水の特性は「氷」…「水」…「水蒸気」……
男生徒 あっ、「水」から「水蒸気」になるなら!
女生徒 「水蒸気」から「水」にもなるんじゃないかしら!
先生 二人ともよくわかったね。
温められて「水蒸気」になった「水」は冷やされてもとの「水」に戻るんだよ。
男生徒 なるほど、「再利用」か。これでバッチリ解決だね。
先生 でも、やっぱり問題はほかにあるんだ。それも「火」にあるんだよ。
女生徒 これはわかったわ。物を燃やしてるんだもの、最近話題の「二酸化炭素」でしょ。
先生 正解だよ。「火力発電」は大量の化石燃料、
つまり石炭や石油を大量に燃やして「火」を起こしているんだ。
男生徒 そうか。「二酸化炭素」の排出はよくないよね…水力だけじゃダメなのかな?
先生 そうもいかないんだ。「火力発電」は他よりも効率よく発電できるし、発電する電気の量を調整しやすいんだよ。
女生徒 そう言われてみれば、水力は水を一気に流すけど「火力」は「火」を止めるだけね。
先生 だから簡単にやめられないんだ。水力のときのように電気のムダが出にくいからね。
女生徒 でも…やっぱりこのままじゃ良くないわよね。ほかにいい発電はないのかしら?
先生 よし、それじゃあまた次の発電を見に行こう。


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