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まとめ


基本的に、電気を作るには電気を使うことと逆のことをすればよい。
例えば電池でモーターが回るように、モーターを回せば電気を発生させることができる。
しかし、多量の電気を発生させるには効率よく発電しなければならない。
日本では、主に3通りの発電方法がとられている。

一つ目は水力発電である。これは川の流れを利用した発電である。
主にダムで溜めた水を一気に放流し、
発電機についたタービンという羽根車が回ることによって発電することができる。
しかし、この発電は発電している施設から消費される都市部への送電時に電気が消費されてしまうことや、
施設建設のために森林が伐採されることなどが問題となっている。

二つ目は火力発電である。これは石油や天然ガス等の化石燃料を燃やすことで、
水を温め水蒸気にしタービンを回して発電している。
この発電は、効率よく発電でき発電量を調節できるなどの利点があるが、
同時に地球温暖化の原因にもなっている二酸化炭素などの温室効果ガスを排出することが問題となっている。

三つ目は原子力発電である。これはウランやプルトニウムなどの核燃料を
核分裂させるときに発生するエネルギーを利用して、水を温め水蒸気にしタービンを回している。
これは、少ない燃料から大きなエネルギーを発生させることができ、有害物質を発生させないなどの利点がある。
しかし、発電後の核燃料である放射性廃棄物の取り扱いが問題になっている。
この放射性廃棄物は放射線を出しているため、
現在地下深くに埋めることで廃棄しているが廃棄場所の限界が来る前に解決しなければならない。
また、核燃料は使い方によっては核兵器にもなってしまうのできちんと管理していかなくてはならない。

その他にも、近年地球にやさしいクリーン発電が発達してきている。

一つ目は太陽光発電である。これは太陽電池というパネルに太陽光が当たることで発電する。
特に管理の必要がなくとても安全であるが、日中しか発電できず天気に左右されるため発電量は安定しない。

二つ目は風力発電である。これは風によって風車が回ることでモーターが回り発電することができる。
もちろんこれは風が吹けば発電できるが、風が吹かなければ発電できない。
また、風車が回ることで発生する低周波音による健康被害が起きている地域もある。
これは、人が聞こえないほどの低い騒音は発生していることによって、
頭痛やめまいなどの体調不良を訴える人も出てきている。

三つ目は地熱発電である。これは火力発電に似ていて、
化石燃料を燃やすかわりに地下のマグマの熱を使って水を水蒸気にして発電している。
クリーン発電の中でも特に問題なく安定して発電することができる。

他にも、海の波を使う波力発電、太陽の熱を使う太陽熱発電などがある。

クリーン発電は総じて安全に発電できるが、
発電量が少なく安定しないため全体の数パーセントにしか満たない。
しかし、地球環境のためにも技術開発をして少しずつでも増やしていってほしい。


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