☆いて座

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おもに見える時期:夏
20時に南中する日:9月2日
代表的な星:南斗六星(星のならび)
その他:黄道十二星座のひとつ。11月23日〜12月22日生まれの誕生星座。

とくに目をひくほどの明るい星もないため、全体像がとらえにくい。北斗七星を小ぶりにしたような「南斗六星」の星の並びを目じるしに探そう。

〜神話〜
 いて座になっているケイローンは、上半身が人間で下半身が馬の馬人です。乱暴者ぞろいのケンタウロス族の馬人でありながら、賢明で正義感の強い馬人でした。
 ケイローンは、ペーリオン山の洞穴に住んで、ギリシアの若い英雄たちに次々と教育をほどこしていきました。
しかし、ラピテース人たちが侵入してきたため、ペーリオン山の洞穴を追い出されてしまいます。
 ケイローンが、ペルポネソスのマレア半島までやってきたとき、ときを同じくして、ヘルクレスに追われたケンタウロス族の仲間達が逃げてきて、ケイローンの周りに集まってきました。
 そのとき、ヘルクレスの放った矢が、たまたまケイローンのひざにグサリと命中したのです。
この矢には、ヒドラの猛毒が塗ってあったので、ケイローンはたちまち苦しみ始めました。
しかし、ケイローンは生まれながら不死身だったので、死ぬことはできず、苦しみもがくばかりです。
とうとう傷の痛みに耐えかねて、不死の身をプロメテウスにゆずって、やっと死ぬことができました。
 大神ゼウスは、賢人ケイローンの死を惜しんで、星座としました。