☆こいぬ座

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季節:冬
 20時南中:3月11日
 代表的な星:プロキオン(1等星)
 その他:プロキオン…冬の大三角形の一つ

〜神話〜
 ギリシア神話では、こいぬ座の子犬は、主人のアクタイオンをかみ殺してしまった猟犬のうちの一匹メランポスとされています。
 狩りの名人アクタイオンは、ある日、50匹もの猟犬をつれ、キタイロンの山へ鹿狩りに出かけました。そのうちふと人の気配に気づいて森の木陰からのぞきこんでみると、美しいニンフ(森や泉の精霊)たちが水浴びをしていました。なかでもひときわ美しい女神が玉のような肌を泉にひたそうとしています。アクタイオンはぼうぜんと立ちつくし、その姿に見入りました。
 犬の声でアクタイオンに気づいた女神は、恥ずかしさのあまり、「無礼者め、裸のアルテミスを見てきたと人に自慢げに話してみよ…」叫びました。言葉が終わるか終わらないうちに、アクタイオンは、鹿の姿に変わり果ててしまいました。
 突然、目の前にあらわれた大鹿に猟犬たちは、それがまさか主人アクタイオンの変わり果てた姿とも知らず、いっせいに飛びかかり、アクタイオンを殺してしまったのでした。