第2章

1.中性子星・ブラックホール

ブラックホール超高密度・大質量で、巨大な重力のために物質も光も脱出できない天体。近くのロケット内では、地球に比べて時間の進み方が遅くなります。
ロケットで帰還した人は、自分の感じていた時間より未来の時間に戻ることになります。
つまり、強い重力場にいることで未来へのタイムトラベルとなるわけです。


未来へいく方法としては、光速に近いスピードのロケットに乗るだけでも可能なことがウラシマ効果高速運動(亜光速運動)における時間の遅れの効果と相対性のかかわりを論じた双子のパラドックスがあるが,これの日本語訳にあたります。でわかっています。
よって、地球からブラックホールの近くまで往復することで、さらにその効果が稼げることになるわけです。


ブラックホールの近くまで行くことは危険すぎると考えるなら、 ブラックホールの次に重い天体である中性子星ほとんど中性子だけからなる超高密度の星。の近くに行くのでも同じ効果があります。
中性子星はパルサー秒またはミリ秒の短い周期で電波を放射する電波天体。などの観測から、ブラックホールよりも多数観測されています。
中性子星の場合は、強力なロケットエンジンがあれば脱出できるであろうと考えられるため、まだ安全です。


重力による時間の遅れは地球でも観測される現象です。
地球上と国際宇宙ステーション(ISS)《 International Space Station 》日本・カナダ・米国・欧州諸国・ロシアが協力して地上400キロに建設中の有人宇宙基地。の時間を比べると、ISSの重力の方が弱いため時間の進みはわずかに速いです。
ISSのスピードによる特殊相対性理論効果も含めると、2年間ISSに滞在すると、地球上より1秒の50分の1だけ長生きすることになります。





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