このサイトでは「生活」に利用されている放射線について、基礎知識や利用方法などの情報をわかりやすく紹介しています。
放射線についての理解を深めていただくことが私たちの願いです。

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1.放射線ってなに? 2.放射線の人への影響 3.放射線の歴史

1.放射線ってなに?

放射線とは放射線の正体放射線の種類放射線の単位自然にある放射線

◆放射線とは

ニュースなどでよく聞くことがある「放射線」「放射能」「放射性物質」。これらの言葉の違いは何なのでしょうか?

放射線」とは、「放射性物質」から出る粒子や電磁波のことを指します。これは懐中電灯が光を出すことによく似ています。
放射能」とは、放射線を出す能力のことを指し、懐中電灯のたとえで言うなら光を出す能力にあたるものです。

放射線のあてられたものが放射性物質になってしまう現象を放射化といいます。しかし放射化を引き起こす放射線は自然にほとんど存在しません。

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◆放射線の正体

放射線の正体を知るには、なぜ放射性物質が放射線を出すのかを知る必要があります。

放射性物質とは、簡単に言うなら「不安定な元素」のことを言います。放射性物質が崩壊して安定した状態になるときに、原子核や電子の一部などを放出します。これこそが放射線の正体です。また、このとき原子の構造が変わってしまうため、違う元素に変わってしまいます。

この現象を放射性壊変といいます。

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◆放射線の種類

放射線は特徴によって、名前や性質が異なります。たとえば放射線によって、物を通過する能力が異なります。

α(アルファ)線…紙で止まってしまうほど透過力が弱い。

β(ベータ)線…紙を透過できるが、アルミで止まってしまう。

γ(ガンマ)線…厚い鉛でやっと止まるくらい透過力が強い。

中性子線…鉛すら透過するが、水やコンクリートで止まってしまう。放射化を引き起こす。

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◆放射線の単位

ニュースなどで聞くことがある「シーベルト」や「ベクレル」という単位。いったい何が違うのでしょうか?

ベクレル(Bq)」とは放射性物質がどのくらい放射線を出すかを表す単位のことです。これによって放射能の強さが決まります。

シーベルト(Sv)」とは放射線がどのくらい人体に影響するかを表す単位のことです。これは外部被ばく・内部被ばく、放射線の種類によって大きく変わってきます。

このように、同じ放射線の単位ですが、表すものが異なるので、ベクレルは簡単にシーベルトに換算することができません。

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◆自然にある放射線

ここまで説明してきた放射線ですが、一体どこに存在しているのでしょうか?

実は放射線は身の回りのありとあらゆるものから出されています。私たちの食べるものも例外ではありません。これはもともと自然に存在している放射性物質が出す、自然放射線によるものです。

霧箱」という装置を使えば、放射線の飛んでいった跡を見ることができます。

 

自然に放射線があることは、放射線測定器でも確認することができます。

はかるくん」という放射線測定器を使えば、身の回りの物の具体的な放射線量を測ることができます。
このサイトでも「はかるくん」を使った測定が体験できます。

自然に存在する放射性物質のうち、ほこりやチリに含まれるものは排水溝やフィルターにたまりやすいので、放射線量の比較的高い場所ができることがあります。

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