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中国と農業問題

中国は、「農業」「農村」「農民」の「三農問題」という問題を抱えています。
三農問題」は、経済格差流動人口などを含めた中国の社会問題の1つです。
食糧の土台ともいえる農業に問題があっては、当然食糧にも問題は生じます。
今回は食糧の土台の問題を、具体的な例にそって考えましょう。
 
三農問題」の核心は、ずばり「農民問題」だと言われています。
主に、農村と都市の所得の格差が大きく、農民の収入が少ないことが原因です。
また、生活の格差も原因と言われています。
 
流れを追ってみてみましょう。
途上国であった中国は経済成長のための政策に、農産物の価格を低くして、直接農村から労働の成果を取得することで、
都市を発展させてきました。
そして、都市ばかりが発展したことで、農村と経済的な差が広がってしまったのです。
 
農民と都市の住人、1人あたりの可処分所得の比率は、1998年から最近にかけて、2.5倍から3.5倍にまで広がっている
と言われています。
中国では、全13億人の人口の約70%、つまり大部分の人々が農村に住んでいます。
農民と都市の住民にこれだけの格差があると、大部分の人口を占めている農民はあまり物を買わないため、物の消費が
進まず、経済の成長が難しくなってしまうのです。
 
しかし、この格差を埋めてしまうと、また問題が発生します。
農産物における世界の中での競争力、つまり農産物の国際競争力が低下してしまうのです。
中国の農産物の国際競争力を支えているのは、格差による労働コストの安さなのですから。
 
要するに、今のままでも、今の問題を解決しても、問題なのです。
中国は2004年から穀物の売買を自由化し、直接農民を補助する政策に切り替えました。 今後、経済と農業とが絡んだ、食糧の土台の問題がどうなっていくか注目です。



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