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肌の日焼け


 90年代後半〜2000年前半にかけて流行った色黒のブーム。 いつの間にか過ぎ去ってしまいましたが、今でも日焼けサロンなど見かけますね。 そして夏の浜辺。よく寝転がり肌を焼いている人がいますね。ある意味、普通の光景となっています。 さて最近、健康について気を使う人が増えてきました。 そのこともあり日焼け(主に紫外線)についても色々と言われるようになりました。 なので少し紹介したいと思います。
 日焼けは、日光を過剰に浴びることで発生し、 浴びた紫外線※1メラニンの防御を越えている時に起こります。 メラニンの量に個人差がありますが、浅黒い肌の人々は色白の人より多くのメラニンを持っており、 これは浅黒い肌の人は日焼けしにくいことを意味しています。
 日焼けには二種類あり、紫外線を皮膚に浴びると、 皮膚が赤く炎症を起こすサンバーンと、 メラニン色素が皮膚表面に定着するサンタンがあります。


↑日焼けした腕と日焼けしていない足
(オリジナル画像)
<サンバーンについて>
 紫外線UVBが表皮を透過し、表皮と真皮の堺にある真皮乳頭体まで達したとき、 乳頭体内の毛細血管が炎症として充血を起き、皮膚の色が赤くなった状態をいいます。 紫外線量がメラニン色素の防御能力を超えていると、細胞が傷を負って、発熱や水泡、痛みが起きます。

<サンタンについて>
 紫外線UVAが、メラニン色素の発生を促し、皮膚が浅黒く変色する。 UVAは皮膚が赤くなることや炎症を伴う事は無いが、真皮の深部まで到達しシワやタルミの原因になってしまいます。 女性は特に気にするところですね。

<がんのリスク>
 UVAとUVB両方が皮膚ガンの原因となりえます。 ではなぜ皮膚ガンになりやすくなるのか、これは紫外線がDNAを損傷することによるものです。 通常、損傷の殆どが修復されますが、修復機能が失われてしまう場合は、 皮膚ガンが極めて起こりやすくなっています。 しかし、だからといって気にしすぎるようなものではありません。普通に生活している分には特に問題はありません。

<日焼けの主な症状>
 日焼けの部分に痛痒感、浮腫む、赤く変化する、皮膚が剥がれる、発疹といった症状があります。 その他症状として吐き気、発熱などの症状がある。 極端な日焼けでは、身体は衰弱し、入院を必要とする場合もあります。
 近年、医学的にも「紫外線には当たらないほうが良い」とされています。 日焼けは皮膚を老化させ皮膚ガンや白内障を発症し、 皮膚の免疫力を低下させる行為とされていて、治療目的以外では利用されないようになっています。

<日焼け対策 >
 紫外線にさらされると、表皮にシミやそばかすなどの色素沈着を助長してしまいます。 しかし、どうしても肌を焼きたいときは、皮膚にダメージを与えないようにするように心がけてください。 肌に負担をかけない日焼けの方法としては、炎症を起こさないように紫外線を浴びることです。 日焼け止めを塗り、炎症を起こす原因となるUVBをカットしつつ、段階的に焼いていくことが望ましいのです。 浜辺などで初日から長時間焼くのは避けてください。 どんな時も体が資本ですから、後悔しないように自分で決めてください。


※1 メラニン・・・動物の組織・細胞に存在する黒色の色素のこと。