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空の色

 さて皆さんが小さいとき疑問に思ったことが多いのではないかと思われる 「空の色」についてのお話したいと思います。
 先にお話した「光の波長」と関係があるのですが、空気中にある酸素窒素水蒸気などの分子や光の波長よりも 小さい粒子にぶつかり散乱するときに青のような波長の短い光が強く散乱されます。 よって普段見る空の色は青く見えるのです。
 青よりも波長の短い藍や紫の場合は、青よりも散乱されやすく、空の上層で散乱しているため地上付近よりも 上空に行ったほうが色が濃くなります。

 それでは夕方はどうでしょう?

時間とともに日は落ちていきます。そうすると昼間は真上から入ってきた光も夕方は斜めに入らなければなりません。 大気中を光が通る距離が長くなり波長の短い青が多く散乱され、波長の長い赤や黄の光ばかりが 地上に到達します。よって夕方は空が赤く見えるのです。

【動画:実験器具で再現した青空・夕焼けを見てみる】
@円筒状のガラスケースに水を入れ、そこに牛乳を数滴垂らします。
Aガラスケースの下から光を当て、様子を見ます。
B光源に近い下の方は波長の短い青い光が散乱し、青空のようになっています。 光源から遠い上の方は波長の長い橙色や黄色などの光が散乱し、夕焼けのようになっています。