アケメネスペルシャ楔形文字


楔形文字とは、言語の表記に用いられた文字としては最も古いものである。紀元前3500年頃にシュメール人によって発明された。元は絵文字としての正確が強かったが、長時間繰り返し使われるうちに、次第に単純化・抽象化していった。本来シュメール人によってシュメール語記録のために発明されたものである楔形文字は次第に近隣の他の民族に借用されていった。アケメネスペルシャとは紀元前550年?紀元前330年頃に古代イランに起こったとされる王朝・帝国のことで、アケメネスペルシャ楔形文字はそこで用いられたとされる文字である。現用はなく、歴史的文字である。

 

アズティック文字


アステカ帝国(1428?-1521)で使用された絵文字。象形文字である。

アッシリア楔形文字


楔形文字とは、言語の表記に用いられた文字としては最も古いものである。紀元前3500年頃にシュメール人によって発明された。元は絵文字としての正確が強かったが、長時間繰り返し使われるうちに、次第に単純化・抽象化していった。本来シュメール人によってシュメール語記録のために発明されたものである楔形文字は次第に近隣の他の民族に借用されていった。アッシリア楔形文字はアッシリアで民族固有の言語を書くのに用いられたものである。アッシリアの他にアッカド、バビロニア、エラム、ヒッタイトなどで広がった。現用はなく、歴史的文字である。

アムハラ文字(エチオピア文字)


アムハラ文字は、エチオピアで使われるアムハラ語の表記に使われる。下表の左端行の a 音を含む文字が基本字で、これに少し変化を加えて u i a e e o 音を含む音節文字を作っている。縦 e 行の字はまた子音のみを表わすのに用いる。

アラビア文字


紀元四世紀に作り上げられたアラビア文字は、コーラン(イスラム教の根本聖典)を伝える手段にいったん選ばれると、その地域およびさらに遠い地域においても、他を圧倒して使われるようになった。アラビア文字は、アラビア語の他、ペルシア語、ウルドゥー語、現代ウイグル語、マレー語等で使用される文字である。ラテン文字・漢字・インド文字 (デーヴァナーガリー) に次いで使用者の人口が多い。
アラビア文字は、点の数を変えて書くだけでいくつかの文字が識別できるので、音の再生が容易である。
右から左方向に続け書きし、独立して書く場合、および単語内における位置によって文字の形が変化する。子音文字のみから成り、母音は文字の上下に記号を付けて表す。

アラム文字


アラム文字は、かつての中東の国際語(リンガ・フランカ)であったアラム語の文字。中東系文字の大部分は、この文字から 派生した。フェニキア文字と密接な関係がある。
アラム文字は時代・地域によって非常に多くの字形があり、アラム文字から派生した他の言語の文字も非常に多い。ペルシア 帝国時代に行政言語としてエジプトからアフガニスタン・中央アジア、インドまで広範囲に渡って普及し、紀元前後にはアラ ム語の諸方言のみならずパルティア語やソグド語などの中期イラン語の表記にもメソポタミア地方で使用されていたアラム文字が用いられた。

アルバニア文字


ビタキュ文字とも。アルバニア3種文字のひとつ。詳細不明。

アルメニア文字


アルメニア文字は、今から1500年以上前メスロプ・マシュトツという大主教が、主にギリシア文字をもとにして作ったといわれる。当時、キリスト教に改宗したアルメニア人が、自分たちの言葉で聖書が読めるようにと考えたもの。ローマ字やキリル文字とは兄弟の関係にあたるが、形はあまり似ていない。 文字の数は、もともとは36文字だったが、現在では39文字となっている。1文字が1音を表し、子音字が30、母音の種類は6つある。

イベリア文字


未解読。イベリア半島で5〜6世紀頃まで使用された。詳細不明。

ヴァイ文字


ヴァイ文字は、西アフリカのリベリア、シエラレオネに居住するヴァイ族の言語・ヴァイ語を表記するための音節文字。モムル・ドゥワル・ベケレという人物によって十九世紀に作られた。

ウイグル文字


ウイグル文字は、ウイグル族が使った文字でイラン系のソグド文字から変わったものといわれる。モンゴル文字,満州文字の元。8世紀には古代チュルク語(チュルク諸語)を書く文字として使われ、チンギス・ハーン時代には公用文字となった。 アラム系の文字であったソグド文字を改良して作成されたもので、ソグド文字の草書体から派生したとみられている。

ウォレアイ文字(歴史)


太平洋カロリン諸島ウォレアイ島で使用された。1913年にニュージーランドの学者John MacMillan Brownによって発見。この島独自の文字とされたが諸説あり、起源及び系統は不明である。

ウルドゥー文字


ウルドゥー文字は、アラビア語の28文字が基になっていて、これにペルシア文字4文字と、ヒンディー語系の音を表すために作られた3文字を加えた、合計35文字から成る。文章は右から左に書く。

エステランゲロ文字


エステランゲロ文字は、アラム語の一種であるシリア語の文字、シリア文字のうちの代表的な文字の一つである。シリア文字の代表的なものには他にユニコードなどがある。アラム語とは、かつてシリア地方、メソポタミアで紀元前500年〜600年頃に話された、セム語派の言語で、系統的にはフェニキア語やヘブライ語、ウガリト語、モアブ語などと同じ北西セム語に属す。アラム人によって話されて、アラム文字で書かれた。現用はなく、歴史的文字である。

エチオピア文字


エチオピア文字は、エチオピアとエリトリア(アフリカ大陸東北部)での公用文字。セム語系のアムハラ語、ティグリニア語、クシ語系のオロモ語などを話す総計約5000万の人々によって使用される。

エルトリア文字


紀元前8世紀〜紀元前1世紀頃に使用された文字。ギリシャ文字から派生した。ルーン文字・ラテン文字の起源にも関わる。右から左に記述し、そのためラテン文字の鏡文字のような格好をしていることが多い。

オーガム文字


4世紀以前に開発され、5〜6世紀に使用。古アイルランド語の表記に用いられたアルファベット。ラテン文字の影響を受けている。

オリヤー文字


オリヤー語を表記するための文字。ブラフーミー文字を起源とする。丸みをおびた形が特徴。11世紀から現在もなお使用されている。

カウダー文字


カウダー文字は、北米セントローレンス川河口のミクマックインディアンの文字。19世紀に作られた。詳細不明。

かたかな

 片仮名は、日本語の表記で漢字や平仮名と共に使用される音節文字の1つ。日本での漢字の普及に伴い、個人における筆記で漢字を省略して書くことがなされ、これが片仮名の元となった。11世紀には漢字の読み方を示すための文字として片仮名が用いられるようになり、また漢字片仮名交じり文もこの頃に発生している。古くは1つの音に対して複数の片仮名の字形が存在していたが、1900年になって平仮名・片仮名の統一が当時の文部省によって行われた。明治〜昭和においては、公式文書が漢字片仮名交じり文で書かれていたが、現在では片仮名は主に外来語や擬声語等の表記に用いられる。