ES細胞部



ES細胞に立ちはだかる壁課

この課では、ES細胞に立ちはだかる壁についての研修をします。

ES細胞に立ちはだかる壁のうち、1つは《論理》です。

  論理とは思考の妥当性のことです。

なぜES細胞が論理面で問題になっているかというと、ES細胞を作るための原料として、不妊治療のために作られた受精卵を利用しています。

その受精卵は患者が無事に子供を産めて、提供された余った受精卵なのですが、ES細胞を作る時に受精卵は壊れてしまいます。

キリストカトリック教会などの、「受精卵には生命が宿っている」という考えを持った人々の多くは、受精卵を壊して作るES細胞を作ることに反対しているというわけなのです。




僕も、受精卵という生命を作る元を壊してまで作って患者を救う必要があるのか、よくわかりません。

むしろ、新たな生命を生み出すことのほうがいいのかもしれません。

2つ目の壁は「拒絶反応」です。

ES細胞は先ほど言ったように不妊治療でいらなくなった受精卵を使用しているため、細胞を移植する患者とは全く関係のない細胞、《異物》を移植するのです。

そのためES細胞から作った細胞や組織を移植する場合に拒絶反応が起こる可能性があります。

拒絶反応の心配あり


拒絶反応の心配なし

患者と全く同じ遺伝子を持っているES細胞があるのならば、移植にはピッタリですね。

ES細胞に立ちはだかる壁を崩すのは難しそうですね・・・

これでこの課での研修が終わりました。ES細胞に立ちはだかる壁については理解できました?

それでは次へGO!

ページTOPへ


TOP>>>ES細胞部>>>ES細胞に立ちはだかる壁課

Designed by chocoto