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残留塩素低減化


皆さんの中に水道水からプールのにおいがした、という経験のある方は多いでしょう。そう、水道水の中には殺菌作用のある塩素が注入されているのです。
しかし、塩素臭のする水道水は飲みたいとは思わないでしょう。
これを軽減するための技術的取組を紹介します。

塩素の多点注入

塩素等における水道水の殺菌は、法律によって義務付けられているため、これをなくすことはできません。
そこで、浄水場で多量の塩素を注入する、今までの方法ではなく、近年では塩素の多点注入が主流になってきています。
塩素の多点注入とは、配水経路の途中に塩素の注入点を設置することで、少ない濃度でもすべての地点で塩素の残量を確保できる仕組みです。






通常の塩素注入方式では、浄水場で多量の塩素を投入するため、一部に基準値内であっても塩素濃度の高い水を供給することになってしまいます。






塩素の多点注入方式では、給水所などを利用して、短い間隔で少量の塩素を注入します。そのため、より多くの地点で塩素濃度の低い水を得ることができます。



そのほかにも、以下のようなことを実施することで、残留塩素を低減化していくことができます。

残留塩素濃度連続測定装置の設置

残留塩素濃度の低減化を進めていくためには、給水線の残留塩素濃度を常時把握する 必要があります。そこで、連続測定装置を適切に設置し、測定結果をきめ細や かな塩素注入管理に反映させることで、残留塩素を低減化できるのです。

配水区域の細分化

1系統だけの給水よりも系統を分け、遠い地域と近い地域で別に塩素の注入をすることで、注入量を細かく制御できるので、残 留塩素濃度の低減化が期待できます。

残留塩素濃度コントロールシステム」の構築

連続測定装置から常時得られる水質情報をもとに、塩素注入量をきめ細かく調整 し、残留塩素象度の制御・低減化を図る「残留塩素濃度コントロールシステ ム」を構築することで、残留塩素のさらなる低減が可能です。

塩素の消費量が少ない水道管の採用

従来の管と比較し塩素消費量が少ない管を採用することで、塩素の注入量を減らすことができます。






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