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仮想水の考え方


 仮想水は水資源を算出するためのものです。ですからその物を作るのにどんな水を使ったかは考慮されていません。(雨水、川の水、地下水 など)つまり、その水が貴重な水かどうかも分かりません。仮想水輸入量が多いからといって環境に悪い影響を与える、と決まっているわけではありません。
 また、水が豊富でない場所に無理矢理水を運んできて農業をするより、水が手に入りやすい地域で栽培したものを輸送してくる方が体積もへり効率的です。
 日本が仮想水を輸入しているのは水が足りないからではなく、農地が足りないためです。
仮想水貿易と言うよりは、仮想農地貿易、というわけです。
しかし仮想水輸入量が多い、ということは世界のどこかで起きた水問題が私たちの食卓にも影響すると言うことです。
 一方で輸入をいっさいしない、となると日本で何か問題があったときにその影響を大きく受けることにもなります。
 では私たちはどうすればいいのでしょうか?






 日本の場合問題なのは図から見ても分かるように、アメリカからの輸入が大半であることです。世界の水問題の影響を最小限に止めておくためには、仮想水の輸入量を減らす(つまり食糧自給率を上げる)事よりも、一つの国に多くを頼りすぎない事の方が重要ではないでしょうか?






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