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着水井

場所


着水井は1つの大きな池になっています。 取水場から送られてきた原水を浄水前に必要に応じて硫酸を投入し、アルカリ度、酸性度の調整を行い、濁りの原因となっている微小な浮遊物を除去するために、凝集剤と呼ばれる薬剤をを注入します。
この場合、凝集とは簡単に言えば散らかっている浮遊物をまとめて重くすることになります。 凝集剤はPAC(パック)と呼ばれ、正式名はポリ塩化アルミニウムです。

PACと聞いて、みなさんはどのような仕組みで凝集しているのか疑問に思うでしょう。
それでは解説していきます。
みなさんは電気にプラスとマイナスがあることは知っているでしょう。
静電気の実験では、プラスの電気を帯電したものとマイナスの電気を帯電させたものを近づけると、どうなりますか?
この場合はくっつきましたね。
逆に、プラスとプラス、マイナスとマイナスの電気をそれぞれ帯電しているものを近づけると、どうなりますか?
この場合は反発しましたよね?
まさにこの原理を使っているのです。
ここで浄水にその知識を応用してみましょう。
1.水の中の濁り成分は、通常マイナスの電気を帯びているため、互いに反発しあいながら水中に分散して漂っています。

2.PAC(ポリ塩化アルミニウム)はプラスの電気を持っているので、そこへ投入すると、プラスの電気を帯びたPACが濁り成分(マイナス)の表面に付着し、濁り成分のマイナス電荷を打ち消して電気的に中和します。
この「中和」がプラスの電気を帯電したものとマイナスの電気を帯電させたものを近づけたときにあたります。

3.最後に、電気的に中和された濁り成分は、反発する力がなくなり、互いに寄り集まります。
このような過程を経て、凝集剤は水中の濁りを凝集させ、質量を増やして沈めていくのです。








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