本文へスキップ

このサイトは「塩」と「生命」との関係性をまとめたものです。

浸透圧実験Osmotic pressure experiment

浸透圧 実験

浸透圧とは・・・
例えば、半透膜という、小さな分子(水など)のみを通す膜があります。
U字型の管に半透膜を掛け、管を半透膜で右と左に仕切るようにします。
そして、管の左側には分子の大きい液体を入れ、右側には分子の小さい液体を入れます。
すると、分子の小さい液体が分子の大きい液体のほうへ移動していきます。
この移動しようとする力が浸透圧です。

この実験では、きゅうりに塩を入れて浸透圧の変化を調べようと思います。



【準備物】
・きゅうり(2本)・メスシリンダー ・包丁 ・スプーン ・塩



まず、2本のきゅうりを半分に切り、半分に切ったきゅうりを4つ作ります。
そして、その4つのきゅうりを、スプーンの反対側を使ってくりぬいていきます。


(くりぬいたきゅうりの様子)



次に、くりぬいたきゅうりに塩を入れていきます。
1つ目のきゅうりには、塩をスプーン1杯、
2つ目のきゅうりには、塩をスプーン2杯、
3つ目のきゅうりには、塩をスプーン3杯、
4つ目のきゅうりは、3つのきゅうりと比較するために、塩を入れずに実験します。
(使うスプーンは、4つのきゅうりで全て同じスプーンを使うのであれば、どんなスプーンでも構いません。)



上の写真は、左から順番に塩を1杯、2杯、3杯、いちばん右のきゅうりは塩を入れていないきゅうりです。
このきゅうりを、15分〜20分間、水分が出てくるまで置いておきます。



15分〜20分たったら、きゅうりのなかにたまった水分を、メスシリンダーに入れて量っていきます。



1つ目のきゅうりでは、約1.6mlの水分が出てきました。



次に、2つ目のきゅうりの水分を量ります。



2つ目のきゅうりでは、約3mlの水分が出てきました。



次に、3つ目のきゅうりの水分を量ります。



3つ目のきゅうりでは、約3.6mlの水分が出てきました。



最後に、4つ目のきゅうりの水分を量ります。



4つ目のきゅうりでは、約0.5mlの水分が出てきました。

この実験の結果をまとめてみると・・・
きゅうりの中の水分が、食塩を入れたことで、水分よりも分子の大きな
食塩のほうへ移動し、浸透圧が発生したということがわかりました。

バナースペース