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■ コンピュータウイルスの種類にはどんなものがある?



コンピュータウイルスには多種多様な種類があります。
今回はコンピュータウイルスの代表的なものを紹介していこうと思います。


ファイル感染型ウイルス
プログラムを実行する時につく拡張子
[exe]や[com]などに潜むウイルスです。
このウイルスは、プログラムの起動時に活動を
開始し、自己増殖やコンピュータ内の破壊活動を
行います。


マクロ感染型ウイルス
ワードやエクセルには「マクロ機能」と呼ばれるものが入っています。
ある一定の手順を保存し、任意に呼び出すことで
セットしておいた機能を繰り返すことができる
便利な機能です。
マクロ感染型ウイルスは、このマクロ機能に
コンピュータウイルスを埋め込んでおき、
パソコンの持ち主がマクロ機能を使用することで
活動を始めます。OSに関係なく発動するので少々厄介な相手です。


ブートセクタ感染型ウイルス
ブートセクタは、OSを起動するときにプログラムを呼び出すために
ハードディスクに設置されているものです。ブートセクタ感染型ウイルスは、
このブートセクタに常駐しながら潜伏するウイルスで、
一定時間がたった後に強制操作などの行為を行ってきます。


ワーム
ワームは他のファイルに感染するようなことはせず、
自己増殖のみによって増えていく特徴のあるプログラムです。
メールを介してどんどん増えていくウイルスです。


トロイの木馬
このウイルスは、一見有用で使えそうなプログラムに潜み、
そのプログラムを使用しようとすると潜んでいた
ウイルスが活動を始めるタイプのものです。
名前の由来についてはトロイア戦争(トロイ戦争)
において、木馬の中に兵士を潜ませて都市の中で
攻撃を仕掛けた逸話が有名です。


ロジックボム
特定の条件を満たしたときに発動するウイルスです。
ほとんどのものがOSごとプログラムを破壊してしまうので起動してしまうと
パソコンが起動できないという事態にも陥ってしまいます。
有名なものにチェルノブイリ原発事故に因んで4月26日に起動する
「チェルノブイリ」があります。


ガンブラーウイルス(ジェノウイルス)
FTPパスワードが盗まれて、Webサイトの運用に支障をきたすウイルスです。
Webサイトそのものに攻撃を与えるので対応が難しいです……


スパイウェア
自分が知らないうちに氏名やパスワード、アドレスなどを
別の人に送ってしまうウイルスです。
パソコン自体には影響がないため、無害だと思われ発見されにくいので悪質です。


ボット
このウイルスはほかの人のパソコンを乗っ取り、
操作してしまうウイルスです。
遠隔操作で乗っ取ることにより、メールを大量に
送りつける、Webサイトを攻撃するなどの悪事に
使用されてしまいます。






 (コンピュータウイルスはなぜ危険?)
 (コンピュータウイルスへの対策法を知ろう) 


拡張子 とは
ファイルの種類を示す文字列。わかりやすく例えると、
 山田太郎.people (人)
 タマ.cat (猫)
のように、「.」の後に続くものが拡張子。実際には、
 ○○○.txt (テキストファイル)
 ■■■.mp3 (音声ファイル)
 △△△.zip (圧縮ファイル)
のようなものがある。どのようなファイルにもついている。