日本と諸外国

日本でたくさんの紙が生産され使用されているのと同様に外国でも大量の紙が消費されており、その消費量は年々増加傾向にあります。ここではそれぞれの国の紙・板紙の消費量を見ていきましょう。
まず国別消費量の国ごとのランキングは以下のようになっています。

さらに国民1人当たりの消費量を見てみると、

(t)
 地球人口が増え続ける中で今と同じように大量の紙が生産、消費され続けると原料となる木はどんどん伐採されてしまい森林資源は近いうちになくなってしまうでしょう。
 それでは次に、この問題を防ぐ古紙の利用率、消費量や回収率、回収量を見てみましょう。
まず古紙の利用率について、

(kg)
また古紙の消費量では、


上記の表から、利用率が高くても消費量が少ない国や、反対に利用率が低くても多く消費している国があり、利用率と消費量は必ずしも一致しないということがわかります。 次に古紙の回収率を見ると、

(t)
一方古紙の回収量では、
(t)
こちらも先ほどの表と同じように回収率と回収量は比例しておらず、その関係はほとんど一致していません。 日本では回収率は微増傾向にあるにもかかわらず利用量はほぼ横ばいです。これは新しい紙に比べて古紙をリサイクルして作った再生紙のコストが高く、消費者がわざわざ再生紙を買うことが少ないことに起因します。 近年、電子化が進み電子書籍や電子黒板などが主流になりつつあるので、紙の消費量は減り環境に優しいと思われがちです。しかし前述したように現状はそのようなものではありません。もちろんこれらの問題は日本だけに限らない、国際的な問題です。だからこそ私たちひとりひとりが本当に環境保護のためにできることを考えなければなりません。