段ボールの製造&リサイクルの工程

私達の生活でも欠かせない段ボールは一体どのようにして出来ているのでしょうか?このページでは段ボールの製造とリサイクルの過程について紹介します。
製造工程を紹介する前に、段ボールの部分の名称を紹介しておきます。
段ボールの中の波状の紙を中芯(Corrugating medium)と呼び、その中芯を挟んでいる平たい厚紙をライナーと呼びます。どちらのパーツも古紙から作られており、リサイクルの過程でもいちいち分離する必要がありません。
中芯を二枚のライナーで挟んだ接着した「両面段ボール」が一般的ですが、片面にしかライナーを張らない「片面段ボール」などもあり、これは柔軟性を持っているのでワインなどのガラス製のボトルを包む時に用いられるという特徴があります。また強度を強めるためにさらに中芯とライナーを一枚ずつ張り合わせた「複両面段ボール」というものもあります。

cardboard04.jpg
上の画像は一般的な「両面段ボール」を製造する過程を模式的に表した図です。
(1)裏ライナー
(2)中芯
(3)表ライナー
の順で張り合わせられていきます。 まず、裏ライナーだけが巻いてあるドラム(1)から引き出され、次にまだ折り目の付いてない中芯が巻いてあるドラム(2)から引出され、折り目を付ける歯型のついているローラーを通過した後に、接着するための糊を塗るローラーを通り、裏ライナーと接着されます。この裏ライナーと中芯が接着されるまでの一連の工程を行う機械をシングルフェーサーと呼びます。
裏ライナーと中芯のみが接着された片面段ボールは次に表ライナーと接着するための糊を塗るグル―マシンを通過し、表ライナーが巻いてあるドラム(3)から引き出された表ライナーと張り合わせられます。この片面段ボールと裏ライナーが接着する機械をダブルフェーサーと呼びます。
ダブルフェーサーを通過した両面段ボールは必要な大きさにカットされ、段ボール箱を組み立てる工場や印刷する工場へ出荷されていきます。

参考サイト
GPIレンゴー | 段ボールおもしろブック / 段ボールができるまで