レーザープリンタ

レーザープリンタはレーザー光を感光に利用した印刷機である。
カラー印刷も可能でオフィス・家庭用としては高速の印刷が可能な部類に入る。
コンピューターから送信された印刷するイメージを帯電した感光体の上に展開し、
レーザー光線を照射することでその部分の電圧を変化させる。
電圧が変化した部分にトナーと呼ばれる顔料を含有した粉を静電気力で付着させて、
感光体上の電圧変化で描かれている画像とは反対の電圧を持った転写ロールによって用紙に転写される。
用紙の上を定着ローラーの熱と圧力により定着させて印刷が終了する。

カラー印刷を行う場合は、以前はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色を
4回重ね刷りすることで印刷していたが、現在では各色のトナーを一気に転写する方式が増えている。

インクジェットプリンタと比較して高速、高品質な印刷が可能な反面、消費電力や発電量も多い。
さらにインクジェットプリンタのインクが1色1000円前後で取引されているのに対し
トナーは一色4千円以上にもなる。(一枚当たりの価格に関してはレーザープリンタのほうが安価)

インクジェットプリンタと異なりインクにじみがないために専用の紙を使う必要はないものの、
熱によって定着させるために表面がコーティングされている用紙はコーティングが溶けてしまうため使用不可能である。
レーザープリンタではトナーと感光体のセットが消耗品として挙げられるが、
カラープリンタに関しては使用する色の分セットで必要になる。
インクジェットプリンタのインクと同様に消耗品の値段は高めに設定されているため、
本体が低価格のものだと複数回消耗品を交換すると
ランニングコストが本体価格を上回ってしまうこともある。
そのほかにも一定期間でパーツの交換が必要になり、さらに高額な費用が必要になることがある。