再生紙の問題

古紙を再利用して作るリサイクルペーパーは環境にいいといわれていますが、実は地球温暖化という面で見ると問題点があります。
100%古紙を使った再生紙を作る場合、リサイクルするときに排出される二酸化炭素の量は新しいパルプを作るときに排出される二酸化炭素の排出量より多いと言われています。
それは紙を作るまでの工程数の違いにより二酸化炭素排出量が増えてしまう、コストがかかってしまうそうです。
新しいパルプから紙を作るときその工程で黒液というものがでます。この黒液は紙を作るときのバイオマスエネルギー源として利用できます。なので新しいパルプから紙を作るときは化石燃料はほとんど使いません。
さらに木の種類にもよりますが植えてから20年近くたつと二酸化炭素の吸収率が悪くなります。
そこでその木を伐採し新しい紙を作り、新しい木を植えれば地球温暖化にもいいといわれています。
ところが再生紙の場合だとこの黒液は発生しないため、化石燃料がたくさん必要で、もう二酸化炭素を吸収しなくなった木も残ってしまいます。

まとめると、、
・古紙100%→CO2を吸収しない森を守るが、化石燃料を消費する
・新品の紙→森にCO2を吸収させるとともに化石燃料の消費も少ない
ということになります。