この章ではスペースデブリ問題を解決すべく立ち上がった企業・機関・大学を取り上げ、詳しく説明しています。
みなさんもここまで読んでお分かりのように、スペースデブリはどんどん増え続け、非常に危険な状態です。
しかし、そんな状況に対し、実は明確な解決策はありません。なぜでしょうか。
その理由は、このスペースデブリに対し、宇宙関連費用の約0.2%、またはそれ以下の費用しか使われていないからなのです!
このグラフを見てわかるように、ロシア、アメリカ、中国の3カ国で宇宙物体の9割以上を占めています。
しかし、この3カ国は「私達はすでに世界に十分貢献しているのだから、恩恵を受けている人達が費用を持つべきだ。」「と考えているようです。
それに対し、他の国は「私達は手を汚していないのだから、3カ国が払えばいいじゃないか。」と考えています。これでは埒が明きません。
だからこそ、スペースデブリの問題は滞ったままなのです。
しかし!そんな中でも「このままじゃだめだ!」と対策を乗り出したところがあります。