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 意味のない日の丸構図からの脱却!
 
 
 写真の真ん中に被写体を置いて撮影する構図を日の丸構図といいます。この構図は被写体を引き立てることに向いています。写真を見た時に一番目に入りやすい場所に被写体があるため、一目で何を主役にしたいのかがわかります。何も考えずに被写体にカメラを向けると日の丸構図になりやすく、カメラを始めたばかりの人がよく使われる手法でもあります。
 
 見た瞬間すぐに主役に目がいくため、被写体自体に迫力があると、魅力的な写真になります。例えばマクロレンズで花などを接近して撮るときは日の丸構図にすると迫力のある写真になります。しかし、迫力のない被写体を日の丸構図で撮ると被写体以外の無駄な空間が目立ってしまい、面白味に欠ける、平凡な写真になってしまうので、注意が必要です。この構図を使うときは被写体に目がいくように、無駄な空間は作らないようにしましょう。また、背景がごちゃごちゃしていると主役の印象が薄くなってしまいます。周りがごちゃごちゃしている場合は、ぼかすなどして出来るだけ主役が目立つようにしましょう。
 
 先ほどの例のように被写体を大きく写すと迫力のある写真になりますが、逆に主役を小さく撮影するとぽつんとして寂しげな写真になります。ですが、被写体を小さくして周りの空間を多くするときに、周りにたくさんものがあるとごちゃごちゃしてしまうので、草原や海など周りの景色が統一されている所や、街中だったら、ぼかして主役がどれなのかすぐに分かるようにしましょう。日の丸構図は周囲のスペースの取り方でガラリと印象が変わってきます。自分の伝えたいことに合わせて被写体の大きさを変えてみましょう。
 
 たまに日の丸構図は良くないといわれることがあります。それは、意味もなく日の丸構図を使うから何も伝わってこない写真になってしまうのであって、自分の中で伝えたいことがはっきりしており、意味を持って使うのであれば、一番ストレートに思いを伝えることができる構図です。使いどころを見極めれば被写体から視線がずれることがない、安定感と迫力のある写真になります。また、日の丸構図は被写体が真ん中にあるため、ピントが合わせやすいです。構図の微調整をする必要もなく、すぐに撮影することが出来るので、シャッターチャンスに強く失敗することが少ないという利点もあります。ちなみにこの日の丸構図という名前は、日の丸弁当と同じで主役になるものが真ん中にあり、その形が日本の日の丸国旗と似ているため、このような呼ばれ方になりました。
 
               
   
     
   
       
   
   
   
   
   
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