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 斜めに被写体をとらえることで、、、
 
 
 写真に躍動感や奥行きを持たせたいときは対角線構図がおすすめです。この構図は対角線上に被写体や被写体同士の境目などを配置します。それによって力強さが表れ、押しの強い印象を受けます。被写体自体に躍動感のあるものといえば、電車や飛行機、子供などが思いつきやすいと思いますが、それらを被写体にして撮影すると、動きのある写真になります。その点からいうと、動きのないビルなどにはあわない構図といえますが、動きのないものでも対角線構図の使い方はたくさんあります。例えば町並みや道などの動きのないものが被写体でも、奥行きのある写真になります。他にも、料理や小物などのちょっとした被写体でも、斜めにすることでおいしそうに見えたり、きれいな写真を撮ることが出来ます。
 
 対角線という名前だから、必ず対角線でなくてはいけないのかというとそうではありません。急な角度の斜めでも緩やかな角度の斜めでも、なんでも良いです。角度が急だと躍動感や迫力が強くなり、角度が緩やかだと、躍動感や迫力は薄くなりますが、安定感が増し、二分割構図や三分割構図のような表現も可能になります。角度は自分の表現したいことに応じて変えていきましょう。対角線構図を使ったけど、想像していたものと違った写真になってしまった場合はしゃがんでみたりして視点を変えると面白い写真が撮れることがあります。
 
 対角線構図でできることは躍動感や奥行きを表現するだけではありません。被写体が対角線方向に伸びるように撮ると視線が誘導されて、被写体がどちらの方向へ向かっているのか、またはこれから向かうのか、を示すこともできます。 他にも、対角線にすることで、水平だと出来てしまう無駄な空間もなくなり画面いっぱいに被写体を持ってくることも可能です。そうすると、バランスよく収まるので写真を撮っているときに、何か違うと思ったらこの方法を試してみてください。
 
 対角線構図で動きのあるものを撮ると躍動感が更に増し、もともと動きのないものにも奥行きや動きが出るので普段とは違った見方ができて面白いですが、なんでもかんでも斜めにすればいいというものでもありません。例えばテーブルにペットボトルが置いてあったとして、それが斜めになっていたらおかしいと感じると思います。それは普段ペットボトルが斜めになっていないからです。ですので、斜めにしても違和感の無い被写体を選ばないと不安定な写真に見えてしまうので注意してください。
 
               
   
     
   
       
   
   
   
   
   
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