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 やっぱりS字は美しい!
 
 
 風景の中には、自然の造形や人工の構造物があります。そのなかには曲線で構成されたものもあります。これらを上手く取り入れることで、S字構図という構図で撮影することができます。S字構図にはS字形、逆S字形などがあります。この構図では、風景の中のS字を強調させて切り取ることで、画面に奥行や遠近感を与えることができたり、広がりを感じる写真を撮ることができます。またその曲線によってやわらかいイメージを持たせることができます。風景写真によく使用される構図ですが、他の被写体にも応用がきく構図です。S字構図で撮影するときは、ハイアングルで撮影すると効果が出やすくなります。ハイアングルとは被写体を見下ろす位置の場所から撮影するアングルのことです。ハイアングルは画面に広がりを持たせることができる方法なので、相乗効果でさらに良い写真になります。さらに、S字構図は三角構図などを意識した構図の取り方をすることで、全体的にバランスの良い写真にすることができます。
 
 S字構図で重要になってくる曲線は、様々な物を生かすことによって形成することができます。例えば道、川、人の流れなどです。これらの被写体は奥行を感じるほかに、やわらかさや落ち着きを感じることができる身近な被写体です。そのほかにも、ご飯の器が接していてS字になったりもします。ただ料理を撮るよりも、曲線に並べることによってやわらかさやあたたかさが感じられ、とてもおいしそうに見えます。他にも、動物や小物などがこの並びになっていると全体的にやわらかいイメージになります。モデル撮影のときは、ポージングにS字を強く意識させることによって、美しく見せることができます。
 
 S字構図によく似た構図にC字構図というものがあります。S字構図と同じで道や自然のカーブを意識させた撮影方法です。C字を上手く取り入れるためには、引き算の構図で撮影することが多いです。引き算の構図とは、被写体を大きく配置したり、背景をぼけさせて被写体だけにピントを合わせたりする、いらないものを省いていく構図の決め方です。こうすることでより被写体に視線が集中し、臨場感や迫力を感じさせることができます。丸いものを撮るときにはこの構図がおすすめです。 S字構図とC字構図は、ほとんど同じで曲線の形が違うだけです。ユニークな曲線を見つけだしていくことが曲線構図のポイントになるところです。
 
               
   
     
   
       
   
   
   
   
   
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