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HOME>学ぶツアー>世界に目を向けよう>絶対的貧困の国では

ここでは世界で起こっている子供の貧困問題について説明します。

世界銀行が2013年に発表したレポートによると、世界において一日※1.25ドル(約150円)で暮らす「絶対的貧困」の状態にある人々は12億人に上り、世界人口の約5分の1を占めるそうです。

特にサハラ砂漠以南のアフリカには世界の最貧困層の3分の1以上が集中しています。
(※世界銀行は2015年10月、物価変動から国際貧困ラインを1日1.25ドルから1.90ドルに改定しました。)


世界銀行で用いられはじめた概念で、人間として最低限の生活をも営むことができないような状態の貧困状態をいう。 低所得、栄養不良、不健康、教育の欠如など人間らしい生活から程遠い状態を指す。


■1日1.25ドルで暮らす人の割合
出典:国際協力機構(JICA)[DATA BOOK 2010]「日本・途上国 相互依存度調査」(http://www.jica.go.jp/aboutoda/interdependence/jica_databook/11/11-1.html)より引用
データの出所はユニセフ「世界子供白書2009」より

2005年の時点で、サハラ以南のアフリカや後発開発途上国の人々は、およそ2人に1人が、開発途上国では4人に1人がこの「貧困ライン」以下の生活を余儀なくされているのです。
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■貧困の現状


開発途上国全体における貧困人口は、アジアの経済発展などもあって、1990年の47%から2010年には20.6%に減少しています。

しかし、サハラ以南のアフリカでは、今も人口の約半数が貧困状況にあります。また、近年の食料価格の高騰や金融危機の影響などにより、貧困に転落する人口の増加が懸念されています。

■窮乏化のわな


自然災害や環境破壊などによって伝統的な生計手段を続けていくことが困難になり、貧困に転落しやすい脆弱な人々がいます。病気や失業、教育の低さ、社会的差別といった問題は、それぞれが影響し合います。

ひとたびその悪循環に陥ってしまうと、貧困から脱却するのは困難になります。これは「窮乏化のわな」と呼ばれ、貧困削減に取り組む際の大きな課題となっています。

貧困や脆弱性を放置しておくことは、貧富の格差の拡大や生活資源の争奪を助長させ社会を不安定化させる要因になるというぞい。貧困の連鎖は世界でも起こっているのじゃ。

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■貧困に陥る原因

1.国の政策による影響 たび重なる内戦や腐敗した政治により、 国政が破綻していて、本来の国家としての役割を果たせなくなってしまった国のことで、 破綻国家、失敗国家とも呼ばれる国があります。

国が機能しておらず国家が国を十分に統制する力がないため、さまざまな犯罪を引き起こしてしまいます。 そうすると、人々は満足した生活を送ることは困難となります。



2.国の歴史上の制度 以前植民地であった国々の中には、独立してもなお開発当初の後遺症として植民地当時の制度が色濃く残っている国もあります。

今でも地主制度が残っているために、土地を持たない農民が貧困状態から抜け出せない国などもあります。



3.資源の枯渇 開発途上国と言われる国の中でも、石油やダイヤモンドなどの資源や土地に恵まれている国もあれば、深刻な砂漠化に悩まされている国などや、不毛な土地が国土を占めているため、農業等での食物の自給自足ができずに輸入に頼らざるをえない国もあります。

例外もありますが、資源に恵まれない国は必然的に経済的に不利な状況となってしまうのです。



4.人々の争い 世界にはさまざまな考え方を持つ宗教、人種、 民族が存在します。また1つの国に複数の宗教、人種、民族が共存している国もたくさんあります。

そこで、考え方の違うもの同士で争いが起こってしまい、その争いにより土地が焼け野原となってしまったり、たくさんの人々が安全な生活を確保できなくなってしまうのです。また、政府と国民間の内乱も貧困の原因となっています。

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原因は必ずしも1つではなく、複数の問題が絡み合っている場合もあり国ごとによって違うので厄介なのです。
コートジボワールの貧困者比率は42.7%20年以上続いた社会的・経済的・軍事的混乱によって、国家の統治機能及び経済力が低下し、社会不安と貧困・格差の拡大が一層深刻なものとなっています。[写真提供:JICAフォトライブラリー/フリーダウンロード版(http://www.jica.go.jp/pictures/)]



また、近年経済成長を遂げたことで絶対的貧困からは抜け出したようにみえる国はありますが、それにより貧富の差が生まれ、次は相対的貧困層が生まれることとなってしまい、なかなか貧困から抜け出せないのです。

家がない、食べ物がない、服や履き物に事欠など、人間として最低限の生存を維持することが困難な状態にある絶対的な子どもの貧困では、私たちが当然と考えて生活していることが当然ではありません。安全な水や栄養のある食糧の確保、基礎的な教育環境の整備など、私たちにとって当たり前の生活を送るために必要な最低限の制度を設けることが課題となっています。

それでは次に、貧困国で求められている教育環境の整備の問題について考えていきましょう。


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