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UDの対象

~聴覚障がいに対するUDを扱ったページです~
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聴覚に対してのUD

 私たちの日常生活では会話やテレビ、公共施設や町内放送などから多くの音や言葉が飛び交っています。人間が情報を交換するにあたって欠かせないものの一つ、それが「音」です。メールが届いたことを知らせてくれたり、他人と素早く会話で情報交換する際など、様々な場面で音は使われています。一方、最近はテレビの字幕や電光板による情報の表示など、視覚的な工夫を目にする機会も増えてきました。また博物館などでは、音声、点字、パネルなど豊富な手段で案内及び解説が為されるようになっています。これらのように、聴覚だけでなく視覚や触覚を利用した工夫は、音を頼りにできない聴覚障がい者への配慮であると同時に、それ以外の人々にも有用でUDを重視したものであると言えます。

 より具体的な例を見てみましょう。例えば、駅の電光掲示板があります。大きな駅では次に発車する電車の案内が放送されますが、聴覚に障がいがある時に加え、混雑時や電話をしている時、イヤホンを付けている時など、構内放送では情報を入手しにくい場合が多くあります。他にも、アラーム音と共に振動や光で時刻を知らせる目覚まし時計が販売されたうえ、救急車はサイレンだけでなく赤いランプでも事態を知らせてくれていますし、病院や銀行では案内番号が放送と掲示板の両方で分かりやすく示されています。

 このように、UDの考え方の普及により、聴覚障がいの有無にかかわらず情報を入手しやすい環境が整いつつあります。ただし、これらの対策も完璧ではないといえます。高齢になり、耳も目も衰えた方にとってはさして有用な方法ではなく、混雑時に背の低い人が掲示板を捉えられないこともあるでしょう。UDとは、あくまでより多くの人に利用しやすくするというもので、残念ながら100%の人が確実に利用できることを保証するものではありません。よって、これらの人々に対しては別の手段で情報を提供していく必要があるといえます。

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