「おやじ、ひょっとして、タヌキかキツネにばかされたんじゃねぇだろうなぁ」 心配になった息子は、ある晩、こっそりと父親のあとをつけてみることにしたんじゃ。
父親はやがて、大きなけやきの木のある、 泉にたどりついた。 なんと、その泉は酒のいいにおいがして いたんじゃ。 父親はそこで泉の酒をたっぷり飲むと、 機嫌良く歌を歌いながら 帰っていったそうじゃ。