第二話
かさじぞう


むかしむかし あるところに おじいさんと おばあさんが
くらしておりました



おじいさんと おばあさんは たいへん びんぼうで 食べるものも
まんぞくに ありませんでした

ある年の おおみそか、おじいさんは ためいきを つきながら 言いました。

「こんどもまた もちの ない正月を
むかえることに なりそうじゃのぅ




「そうじゃ、あのすげで かさを こさえて
町に 売りに いこう。
もちが 買えるかも しれん」



「それは いい 考えです。
さっそく かさを こさえましょう」




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