あるひのこと、きたかぜが たいように ちからじまんをしています。
きたかぜが いいました。

「ぼくは どんなものでも かんたんに ふきとばすことが できるよ。
せかいで いちばんの つよいのは やっぱり ぼくだね。」

すると たいようは いいました。

「ふふん。たしかに きみは ちからもちだ。
でも、いちばん っていうのは どうかな?」




そこで ふたりは ちからくらべを することに しました。

「よし、それでは ちから くらべを してみよう。
あそこを あるいている たびびとの きている ふくを ぬがせたほうが かちだよ。」

「よし、いいだろう。さいしょは きたかぜくん、 きみの ばんだよ。」