和風料理の基礎マナー

・割りばしの割り方
箸を両手で水平に持ち、右手で箸の中ほどを手元に引いて割ります。割った箸先をこすり合せるのは下品です。

・箸の正しい持ち方
子供から大人まで、箸の持ち方はたいへん乱れています。正しい持ち方を再確認しましょう。手前の箸は、親指の中ほどとくすり指で支えられているので動きません。

・箸の取り上げ方
@右手で箸の中央をとります。
A左手を箸の下に添えます。
B右手を箸に添って右にすべらせながら、箸の下側に添え同時に左手を離して右手で箸を持ちます。


・箸置がなかったら 
箸袋を千代結びにして、箸置きがわりにします。



・さしみの食べ方
しょうゆの小皿は手にとって食べないと、しょうゆをたらす危険があります。さしみとつまは交互に食べるのがマナーです。




・茶碗蒸しの食べ方
熱いところをすぐいただきます。茶碗の周囲にぐるりと箸を入れてはがしておいてから、スプーンですくって食べると食べやすく、食べ終わった後もきれいです。


・魚介類の食べ方

    鮎の姿焼き
@頭を左手で軽く押さえて背ビレと腹ビレをとり、皿の隅にまとめます。
A背を起こして頭のほうから尾のほうへ、箸で二、三回押して身離れを良くします。
B尾を箸で折り曲げて、尾のほうから中骨を少しずつ静かに引くと、きれいに抜けます。
Cだて酢の皿を左手に持ち、身を少しずつつけて食べます。
D食べおわったら、骨を二つか三つに折り、ヒレと一緒にまとめておくか、懐紙があれば包んで皿の上に置きます。


    一尾づけの魚の煮付け(あじ)
@頭のほうから、箸で身をとりながら食べます。表側の身を食べ終わったら、尾のついたままの骨を身からはがし、頭の下で切り離して向こう側へ置きます。
A今度は裏側の身に箸をつけます。魚はけっして裏返して食べないこと。煮汁がまわりにはねる恐れもあるからです。ワタは、骨などと一緒にまとめておきます。




    アラ炊き
骨をはずして、取り皿にまとめます。口の中に入った骨は、左手で口元を隠しながら、箸で取り出します。


さざえの身はいったん引き出して小さく切り、だしや野菜と一緒に殻に入れて煮込んである料理です。中身は小皿にとって食べ、汁も同じ皿についで飲みます。

・にぎりずしの食べ方


@親指と中指ですしの両腹をはさみ、人差し指を向こう側へかけて、すしを手前へ引き起こします。
Aタネを下に向けて、醤油を少しつけて食べます。


すしの中ほどを箸ではさみ、横に倒すようにして、タテに醤油をつけます。




・料理をもてなす側

揚げたてのところを進めます。器に紙を敷いて盛ると紙が油を吸ってくれるので、油っぽく無く食べられます。また、重ねて盛り付けないことも、カリッとしたところを食べてもらえるコツです。

頭を左に、尾をやや右上がりに盛るのが決まりになっています。

ちりれんがスプーンを添えます。箸では卵がすくえません。

殻のまま出すときは、身を殻の中からはずさなければならないので、普通の割り箸などでは折れる心配があります。竹製の箸か竹串を出すのがよいでしょう。手でじかに持つ事があるので、お絞りを忘れないように。

これも、骨を抜くとき手を使うので、お絞りの用意を。

食べはじめる前に調味料、材料、小鉢などは、すっかりと揃えておくといいです。鍋の中の材料は、余り煮すぎないよう、頃合いを見計らって、それぞれの小鉢に取り分け、こまめに補充します。煮えすぎてちぎれた材料は、別の小鉢に取り出しておくことです。

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