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適応症候群
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汎適応症候群とは

 ストレッサーに出会った時、そのストレッサーの種類に関係なく、自分の身を守り適応するためにいつも体内で起こる生理的反応、これを汎適応症候群(GAS)と言います(前ページ参照)。

 例えば、少年が狂暴な野良犬に出会った時を考えてみましょう。少年は犬に会ったとたんぎょっとして、「どうしよう」考えるでしょう。
 心臓はドキドキしだし、冷や汗が流れ、心なしか顔は青くなり、恐怖のために目を見開き、瞳孔が大きくなります。少年は犬を見て逃げ出すかもしれませんし、また、犬とは目を合わせないようにして通り過ぎようとするかもしれません。
 しかし、少年がどのような行動を起そうとも、心臓がドキドキしたり汗が出たり、瞳孔が広がったりします。
 これらは自分を防衛する為に必要な反応、汎適応症候群が起きた為に生じた体の症状です。

 具体的に体内で起こっている反応を下に示します。

<ストレス状態の内訳>

ストレッサー ↓刺激↓
汎適応症候群 視床下部
↓(分泌)
副腎皮質刺激放出因子ホルモン(CRH)

下垂体
↓(分泌)
副腎刺激ホルモン(ACTH)

副腎皮質系
↓(分泌)
コルチゾール:ストレスホルモン、緊急事態の信号

運動系、自律神経系、ホルモン系、免疫系が働き出す。
大脳や脳幹でストレス状態を認知する。
免疫系と視床下部を制御し、ストレス反応が行き過ぎるのを抑える。
ストレス反応
ストレス対処

例:不快に思う、震えがくる、気分転換にスポーツをやる
ストレス病
(適応病)

例:頭痛、ストレス潰瘍、癌、(直接死亡するケースもある)


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