宇 宙?

宇宙へ羽ばたく折り紙

折り紙で折った作品は「折り紙の作品」としてでなく、実際の日常生活のなかで使われる「道具」となっているものもたくさんあります。

最先端の科学技術に関してみれば、1995年3月18日、H−IIロケット3号機によりGMS−5(ひまわり5号)と共に種子島宇宙センターより打ち上げられたスペース・フライヤーで、太陽発電衛星の研究のため、太陽電池アレーの展開/収納実験が行われました。

[2次元展開高電圧ソーラーアレイ実験(2D/HV)]

巨大な平面(片側約10m)のアレイを小さくたたんで打ち上げ、宇宙空間でそれを大きく展開するために、
ミウラ折り【宇宙科学研究所・三浦公亮氏(東京大学名誉教授・宇宙科学研究所名誉教授)考案】が使われました。

この折り方は、ふつうにたて・よこに折るのではなく、立体的に折り畳むことによって、たたんだ状態からいっぺんに開いたり、逆に開いた状態から一気にたたんだ状態に戻すことができるという特徴をもっています。

このためにこれは宇宙の折り紙実験ともよばれています。

[SFUの想像図]

   

          (映像協力:宇宙科学研究所)

約1年間の宇宙飛翔実験の後、相模原運用センターから発信されたコマンドに従い軌道変換推進機を噴射して自力で予定の会合軌道に移動したSFUはスペース・シャトル72号エンデバーとランデブーして
若田宇宙飛行士の操るロボット アームにより捕獲1996年1月20日ケネディー宇宙基地に帰還しました。         

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