地球温暖化


 地球は太陽の光で暖められていますが、赤外線の形で熱を宇宙へ逃がしているので、気温がどんどん上がり続けるということはありません。
 しかし、過去20年間で地球の平均気温はおよそ0.3℃上昇しているといわれ、このままでは、21世紀末には地球の平均気温はおよそ3℃上昇するだろうと予測されています。

なぜ、地球の気温が上昇しているのか
 赤外線を吸収する温室効果ガスの増加によって、温室効果が高まり、地球の気温が上昇しています。

[温室効果ガス]
 二酸化炭素(55%)、フロン(17%)、メタン(15%)、亜酸化窒素(6%)など

 大気中の二酸化炭素の濃度は、植物の光合成と生物の呼吸とでバランスが取れていましたが、近年、石油・石炭などの化石燃料の消費の増加や森林の大規模な伐採などにより、増加しています。
 産業革命以前の二酸化炭素濃度は280ppm(0.028%)でしたが、近年急増し、既に360ppmを越えました。21世紀初めには、400ppmにせまる勢いです。

 二酸化炭素以外にフロンの増加も問題となっています。
 大気中のフロンは二酸化炭素に比べれば微量ですが、赤外線を非常によく吸収するため、大気中にフロンが1ppb増加すると、気温の上昇は二酸化炭素より1万〜2万倍ほど大きいといわれています。

*ppm=parts per million, ppb=parts per billion
0.0001%=1ppm=1000ppb

[温室効果]
 大気中の微量な水蒸気、二酸化炭素などは地表面からの赤外線を吸収して大気を温めます。これが温室効果です。この効果がない場合の地球表面温度は-20度といわれています。実際の温度を13度として算出すると、33度の昇温となります。

地球温暖化による影響

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