条約・制度


条約
 地球環境の保全のために、世界各国が1つになって動いています。さまざまな会議が開催され、条約が締結されています。
 1992年6月、ブラジルで180カ国の首脳が集まり「環境と開発に関する国連会議」という地球サミットが開催されました。このサミットで、各国が温室効果ガスの排出抑制の政策を採択し、1990年代末までに90年代レベルに戻すことを目的とした「気候変動枠組み条約」に155カ国が署名しました。日本は、二酸化炭素の総排出量を2000年以降おおむね1900年レベルで安定させることを公約しました。


エコマーク制度
 日本では、エコマーク制度が財団法人日本環境協会により1989年2月から開始されました。この制度は、私たちの環境保全への意識を高めることを目的としており、環境保全に役立つと認められた商品に「エコマーク」がつけられています。
 いくつか「エコマーク」のついている商品を紹介すると、100%古紙使用のトイレットペーパー・ティッシュペーパー、無漂白のタオル、空ビン回収のポスト、廃食用油再生石けん、リターナブル容器、スプレー製品、布製おむつ、コンポスト化機器、家庭用雨水タンクなどです。

 [「エコマーク」の対象商品に認定されるには]
  1. その商品の使用、廃棄などによる環境への負荷が少ないこと
  2. その商品を使用することにより環境への負荷を少なくすること
  3. 環境保全に寄与することが大きいこと

デポジット制度
 「デポジット制度」とは飲み物のカンやびんに預かり金を上乗せして販売し、その商品を所定の場所に持ち込めば預かり金が払い戻される制度です。この制度は、飲料用の容器の散乱を少なくすることにもつながります。日本では、ビールびんの99%がデポジット制度に類似した方法で回収されています。
 アメリカのほかにもオランダ、スウェーデン、デンマーク、フランスでも、この制度が実施されています。

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