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霊長類  

 

霊長目に属するほ乳類動物をまとめてこう呼ぶ。ヒトもこの分類である。霊長類は原猿亜目と真猿亜目とに分類される。原猿亜目にはキツネザルやロリス、ツバイなどが含まれ、真猿亜目にはサル、類人猿、ヒトなどが含まれる。霊長類は進化とともに大型化し、単独行動から群れでの生活へと変化していった。

 

最も原始的な原猿類は、遅くとも約8500万年前の中世代白亜紀後期には現われたといわれている。地上にはまだ恐竜がのさばっていた時代だったため、樹上で生活をしていた。木の葉や昆虫などを食べて暮らす雑食性がほとんどであった。木から木へと移動するための器用な手足、そして木をしっかりと握るための親指が横を向いた手の形ができた。そしてさらに感覚を敏感にするために指紋が発達した。また飛び移る際、正確な距離を知る必要があったため、霊長類の眼は次第に顔の側面から正面へと移動していき、視野を重ねることによって物を立体的に見ることができるようになった。カモフラージュした昆虫などを見分けるための色彩感覚も発達した。これは他のほ乳類動物にはない特徴である。離れた樹上間でのコミュニケーションをとるために聴覚も発達していった。これは後に言語の発生へつなっがった。こうして発達していった感覚は、脳の発達も促した。しかし、あまり必要とされなかった嗅覚は徐々に退化していった。

 

6500万年前に恐竜が絶滅してしまうと、ほ乳類は一気に行動範囲を広げ、多様に進化していった。3000万年前には真猿類がアフリカに初めて登場した。そして約300万年前に最初のヒト科の類人猿が登場したのである。


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