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コハク「琥珀」

太古時代の樹脂が石化したもの。化学組成C40H64O40黄、黄かっ色で樹脂光沢があり、透明または半透明。塊状または団球状で貝殻状の断口を示し、硬度2〜2.5。比重は1.09。150℃で軟らかくなり、250〜300℃で溶け、特有の臭気を放って燃える。日本の主産地は岩手県大川目、千葉県銚子。バルト海沿岸やソ連には質のものが産出し、装飾品やバイプの軸に用いられている。生物の遺体を含むものがあり、とくに虫入りコハクは珍重される。乾いた布で摩擦すると電気をおこし、軽い物を吸引するため、平賀源内は『神霊矢口渡』の中で、「琥珀の塵や磁石の針、右や左とつけまわす」という句を残している。