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炊飯器

電気式自動炊飯器は、電気釜の名で1956年に作られたのが最初で、58年頃から急速に普及した。直接式と間接式があり、直接式ではヒーター、サーモスタット、パイロットランプ、自動スイッチなどを備えた外釜の中に、米と水を仕掛けた内なベを入れ、下から直接にヒーターの熱で炊くが、間接式では外釜と内なベの間にも水を入れ、その水蒸気で内なベを包んで上下からむらなく加熱するようになっている。直接式は間接式に比ベて早く炊け、消費電力も少なくてすむが、上部と下部で多少炊上りにむらが生じる欠点があり(ただしこれを利用して下部に焦げめをつけることができる)間接式はやや時間はかかるが均一にふっくら炊き上がる長所がある。いずれも炊き上がって内なベの水がなくなると温度が急上昇するので、サ−モスタットが働いて電流を切り加熱を止める。
電気式のあとで現れたガス自動炊飯器では、内なベの底にふれる感温器がサーモスタットの働きをする。電気式に比ベて火力が強いので炊上りが早く、また燃料費も少なくてすむ長所があるが、電気式のようにタイムスイッチを使って好みの時刻に自動的に炊くことができない。両者とも保温装置のついたものが多く(電気式では電子ジャーの役を兼ねるものもある)に多少圧力がかかるよう工夫したタイプもある。