核は、地球の中心にある巨大な鉄の球です。その半径は3400kmもあり、地球の半径の半分以上の大きさをもちます。核の内部は、液体の外核と固体の内核にわかれます。地球がたんじょうしたときにはひじょうに高温で全体が液体だったものが、その後地球が冷えていく間に固体の金属鉄が中心に集まって内核ができたと考えられています。外核の金属鉄は、水と同じくらいサラサラしています。

 外核もまたゆっくりと流動しています。その速さは1時間に10m程度であると考えられています。地球の大気や海洋は太陽のエネルギーによって動かされているので速さも比較的速いのですが、地球内部の核は、外側にあるマントルにじゃまされていて太陽の光がとどかないため、ひじょうにゆっくりと流れているのです。