<地球は完全な球なの?>

 さて、地球はまるい形といいますが、完全にまんまるな球なのかというと、そうではありません。

 地球は、北極から地球の中心をとおって南極と結んだ線を軸にして、こまのようにクルクル回っています(これを「地球の自転」といいます。太陽や星が空の上を動いているように見えるのは、地球自身が回っているからです)。

 雨のときにさしているかさを思い浮かべてください。このかさをクルクル回すと、かさのふちについている水が外側に飛んでいきます。速く回すほど、水は勢いよく飛んでいきます。このように、クルクルと回転している物体には外側に飛び出そうとする力がはたらきます(この力を「遠心力」といいます)。

  

 地球も回転しているので、やはり外に飛び出そうとする力がはたらきます。その力のせいで、地球は横に少しふくらんだ形になります。まんまるい球よりも少しつぶれた形です。では、どのくらいつぶれているのでしょうか?  地球の自転はゆっくりなので、外に飛び出そうとする力は小さく、また、地球はかたい岩でできているため、そのつぶれ具合はほんのわずか。見た目では、地球がつぶれていることはほとんど分からず、まんまるに見えるでしょう。