児童相談所の役目


 第1段階 地域から報告を受ける

第2段階 その家庭について調査、事実関係を調べる

第3段階 何度も会議を行い虐待されている子どもの現状を把握する

 最終段階 タイミングを見て保護しに行く

 おおまかに分けると報告を受けてから保護に至るまでの過程はこのようになります。しかし、児童相談所の仕事はここまでではありません。と言うか、ここからが本当の仕事になるのかもしれません。

 虐待を受けた子どもの多くはやはり心の中に大きな傷を抱えています。そのため、保護した後の心理的カウンセラーをしてあげるのも児童相談所の仕事です。

 今まで虐待を受けてきた子どもは、容易には心を開いてくれません。『本当のことを言ったら怒られる!大人には甘えてはいけないんだ!』そう思い込んでいる子も多くいるようです。

 そのため、カウンセラーに心を開き始めたころに、多くの子どもが同じ行動をとるそうです。その行動とは、『大人をためす』ことのようです。

 『大人をためす』閉はどんなことをするのでしょう?どんなことをして私達をためすのでしょう?それはとても簡単なことでした。わざと怒られるようなことをして、そしてこういうようです。『悪い子としたんだからたたくんでしょ!たたけばいいよ!』そして、カウンセラーのかたは必ず『たたかないよ』と優しく言うそうです。そのとき初めてその子供達は、『大人に甘えていいんだ!本当のことを言っていいんだ!』と思い心を開いてくれるそうです。

 ここまでが児童相談所の仕事のようです。がここまでに至るまでには何度も会議を開き、何度も色々なことに挑戦しているようです。

 勿論これだけが仕事ではありません。私達が知らないところでもきっと大きな支えになってくださることでしょう。

HOME