今後の対策としては、以下の4つが挙げられる。
防止について
何よりもまず虐待をなくすためには、防止することが必要である。保健所での相談、虐待電話相談が始まったことは児童虐待防止の第一歩と考えられる。1995年には、東京、大阪、広島、熊本にCAP(Child Assault Prevention)というプログラムが発足し、子供たちに権利について考えるチャンスを与えている。これからは、大人も子供も「人権」「権利」に対する意識を高めることが必要である。
介入について
もし虐待が起こってしまったのなら、できるだけ早期に解決すべきである。そのために児童相談所や子供を取り巻く家庭、学校、地域ぐるみで児童を保護しなければならない。また、裁判所や弁護士による司法処置、警官による行政は、より具体的に整備、制度化し、実態の把握に努めるべきである。
治療について
カウンセリングを十分に理解していなかったり、先入観を持っている医者が多く、変えって子供の傷を深くしてしまうことがある。日本には虐待を受けた子供を助けることのできるカウンセラーはほんの一握りしかいないとも言われている。今こそ、一人一人の虐待を受けた子供のために、本当に必要なカウンセリングを充実させるべき時ではないだろうか。
調査、研究について
全ての虐待事件が型どおりに起きているわけではないが、少なくとも虐待の背景は知っておく必要がある。それを何らかの次の事件の手がかりが出てくることもあるからである。早期発見、早期対応、早期解決のためにも重要なことなので、さらなる発展を望む。
このような対策の他にもっと必要な事などがあれば、ご意見をお聞かせ下さい。
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