まず治療するにあたって
子供の視点から
子供にとって虐待は心理的的な問題を抱えるようになるだけではなく発展上の問題も抱えるとされています。虐待がこのように全ての認知や情緒に対して影響を及ぼすことを考えると子供に対する心理治療は不可欠なものです。
このために子供の発達状況(認知的発達・学習能力・言語的発達・運動教養の発達)
性格傾向等を把握しなければならない。
治療の第一歩
1、 見つける
2、 専門家に相談する(カウンセラー)
次にカウンセラーで行われる主な治療を説明します。
急性のトラウマ反応を軽減させる
それは虐待経験による急性の恐怖反応や不安状態になることが多いからである。そ 干て性格の形成や対人関係の基本的なパターンに
影響を与えることもあればフラッシュバックなどで心的外傷後ストレス障害として 現れます。そのためにトラウマをゆっくり見直し認知的および情緒的に理解して意 識の中に消化吸収できるようにすることです。
自我機能の修正
言語能力の低さや衝動的行動化傾向等に焦点を置くことが主です。これには治療者 との人間関係を利用した交わりやボードゲームなど現実味のあるものが有効的です。
自己イメージ自己評価の改善
虐待を受けることで子供の自己イメージは貧困なものとなり、自己評価は低下する 傾向がある。これには治療者が作りだす「暖かな受容的雰囲気」が自己イメージや 自己評価の改善につながるものとなります。
このように虐待の治療には様々なものがありますがここで何よりも必要なのは治療者との関係と言えますつまりこの子の理解者が必要なのです。兄弟・親・祖父母・カウンセラーや学校の先生誰でも良いのです。
虐待者からの視点からここでは虐待数が一番多い母親について取り上げます。
2つのパターン
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虐待をしているということを認識している親はホットラインに電話をかけて来るなど自ら援助を求めてくる。 | 彼女等の原因は育児ノイローゼなどで、外来通院や適応な対応ができる。 |
虐待傾向を自らの問題だと捉えることのできない親には世代間伝達と行った家族関係の病理や難しい問題が多く治療的な接近がより困難なものとなる。 | そこでいかに治療を促すかということに問題がある。 |
→どちらにも言えることは長期治療が必要だということである。それに平行して親子関係の改善についても行わなければならない。
1、子供を「個」として認知し関われること
→子供を一個の独立した人間として認知できること
2、子供の「悪い」行動への耐性が形成されていること
→これは親の自己概念や自己評価に関連したものである
3、子供が親以外の大人と良い関係を持つことを受け入れられること
→親と子供の病理的な共生関係が解消していることを示します。
4、子供に対する肯定的な感情を直接表現できること
→子供への肯定的感情をストレートにオープンに表現できること である。
親が虐待しているために周りの大人の協力と親の認識が大切ではないでしょうか。虐待の事実に気がついたとき私達にもできることがあるはずです。そのためには私達も虐待について深い認識を持つべきです。そして理解しなければなりません。ここから虐待をなくすための一歩が始まるのです。そのためにはどうすればいいのでしょうか?これはまだまだ問われる問題です。是非あなたのご意見をお聞かせ下さい。 |