バブルリング

 イルカは頭の上にある 憤気孔から空気を吹き出して空気のリングを作ります。これをバブルリングと呼び、イルカはこのリングをくぐり抜けたり、噛みつぶしたりして遊びます。

*バブルリングの遊び型*

イルカが、頭をクイッと動かと、にぶく銀色に輝くリングが現れます。そのリングは壊れにくいドーナツ型をした泡で、直径が約60cmある大きなリングです。しかも
この空気のリングは、何故か水面に向かって上がって行きません。リングを作ると口でバブルリングを押します。リングは約10秒で6m以上移動した後、止まります。
イルカがリングに噛みつくと壊れて、幾多もの小さな気泡になり、水面へ向けて上がっていきます。

*バブルリングができるまで*

目に見えない水中で回転している渦は、イルカが急に動いたり旋回したりするときにイルカの背鰭の先から発生します。周りに境界となるものがなければ渦線は不安定になり、らせん形より安定した形へと変わります。 渦は線に垂直な断面で回転しています。渦線の端が接地できない場合リングを作り安定します。これがバブルリングです。イルカがその渦線を切ると、その両端は共に引き合い、閉じたリングになります。渦の中心付近より速い流体は、離れたところの流体に比べて、圧力が低い。(流体の速度が速いほどその流体の圧力は下がる)空気はイルカの噴気口から吹き出され、離れて気泡からバブルリングへと変わります。水中の渦のエネルギー大きいので、適度に約10秒気泡は水面に上がることはありません。小さなリング頭をくいっと急に動かすことで、作られます。

皆さんもイルカに会えたときこの神秘的なバブルリングを見れるといいですね。もし見れなかった場合はあきらめないで自分で作ってみよう。

*バブルリングの作り方*

水深10mより浅い静かな水底に仰向けになります。次に、吐き出す空気の量は多すぎず、口の中でたまるくらいの量をイメージして吐き出します。吐き出すときに、
腹筋に力を入れ、“ブー”っと音が出るようにくちびるをふるわせながら一気に吐き出します。あとは練習次第。ぜひ挑戦してみてください。

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