事故の実例

  1. チェルノブイリ
  2. スリーマイル
  3. JCO東海村ウラン加工施設臨界事故
  4. もんじゅ事故
  5. 国際評価尺度

チェルノブイリ(国際評価尺度:7)

        
  1. 発生時間など     
  2. 経緯     
  3. 原因     
  4. 被害・影響     
  5. 現在の状況

発生時間など
 この事故は1986年4月26日未明に「発電機が完全に停止するまでの間、発電機が慣性で回っている事を利用して非常電源としてどの程度利用できるかを確認する。」という実験の最中に起きました。
経緯
  1. 低出力で実験を行った結果、発電機の回転数の減少にともない、原子力冷却用のポンプの回転数も落ち、原子力冷却水の量が減りました。
  2. 冷却水の減少により冷却水の温度が上昇し、沸騰が進みました。そしてこの原子炉固有の特性および緊急炉心停止系の設計上の欠陥により核反応が急増し、原子炉の出力が暴走状態となりました。
  3. 燃料棒は急速な加熱により破損しました。
  4. 破損した燃料が冷却水の中に飛び出し、それによって爆発的に水蒸気が発生しました。
  5. 燃料被覆管の酸化により冷却水が還元され水素が発生しました。
  6. 水蒸気や水素の力によって、原子炉や建屋などが破壊されるとともに減速材として使用されていた黒鉛に火災が発生しました。
  7. 放射性物質を漏らさないための仕組みは崩壊し、放射性物質は発電所外へ放出されてしまいました。
原因
設計上の原因
冷却水中の蒸気量が増えると出力の上がり方が多くなる。
低出力で原子炉が不安定になる。
制御棒の挿入速度が遅い。
人的な原因
事故の原因となった実験計画は原子炉の安全性を充分に考慮していなかった。
運転管理体制に不備があった。
各々の立場の関係者に安全を第一に考えるというセイフティーカルチャーが欠如していた。
被害・影響
 60万〜80万人が復旧作業に携わり被曝した。また避難住民は数十万人に及び、甲状腺がんの増加が見られている。
 IAEAの1996年の発表では急性放射線障害で死亡したのは原発職員・消防士の28名である。しかし、事故の影響によってこれまでに約20万人が亡くなったと報道されている。(熊本日日新聞 2001/4/26)
現在の状況
 原子炉の核燃料物質を閉じ込め、放射性物質の拡散を防ぐために、事故発生から約半年間で残った建物に接続した覆いを建設しました。覆いは当時は石棺、現在は一部をコンクリートで補強し全体を鉄骨製の壁で覆ったシェルターとなっています。内部では、融解した燃料の一部はコンクリートなどと混合物を作り、現在は固まっています(燃料含有物質“象の足”など)。また放射線の監視は常時行われています。
チェルノブイリの30km圏内など汚染のひどい地域は、立ち入り制限や居住制限があるが、そこへ今でも住み続けている住民もいる。

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