国際比較

  1. 原子力発電の分布
  2. 世界の原子力発電の政策の意向
  3. プルサーマルの使用状況と実績

プルサーマルの使用状況と実績

  1. プルサーマルの使用状況
  2. プルサーマルの実績
  3. ウラン濃縮
  4. 再処理
  5. 高レベル放射性廃棄物の処分

プルサーマルの使用状況
 プルサーマルは1960年代から9カ国で実施されてきました。1998年4月末までに42基の原子炉でMOX燃料集合体が約1747体使用されています。
 プルサーマルで利用するMOX燃料の加工施設はフランス、ベルギー、イギリスですでに稼動しています。日本では民間MOX燃料加工施設の建設を計画しています。

プルサーマルの実績
国名 プルサーマルの実績
日本 6体 2基
日本原子力発電(株)の敦賀1号機(BWR)で1986年6月から1990年2月まで2体、関西電力(株)の美浜1号機(PWR)で1988年3月から1991年12月まで4体が使用されました。1997年2月政府は現時点で最も確実なプルトニウムの利用方法としてプルサーマルを早急に開始することが必要であるとの閣議了解を行いました。
今後の計画として2000年初頭までに累計で9基、2010年までに累計で16から18基の原子力発電所でプルサーマルを実施する計画です。
プルサーマル 当面実施見送り。新潟県柏崎市刈羽村の住民投票(2001年5月)で「反対」が過半数を占めたことを受け、実施計画を見送ることとなった。高浜原発での計画も英核燃料会社のデータ不正が明るみに出て、見通しがたっていない。(2002/5)
ドイツ 606体 12基
1966年から始まり現在までにBWR、PWRでの使用が現在も行われています。
フランス 646体 12基
1974年からPWRで行われて現在も行われています。
スイス 100体 3基
1978年からPWRで現在まで行われています。
ベルギー 207体 3基
世界で最も早い1963年からPWRで87年まで行われました。1995年から現在までふたたび行われています。
アメリカ 97体 6基
1965年からPWR、1967年からBWRで行われました。BWRでは1974年、PWRでは1979年の利用を最後に現在では行っていません。1994年にプルトニウムの利用は凍結していますが、西欧と日本の発電用途での利用は認めています。
イタリア 70体 2基
1968年から75年までBWR、1976年にPWRで行われました。
オランダ 12体 1基
1971年から88年までBWRで行われました。
スウェーデン 3体 1基
1974年にBWRで行われました。

ウラン濃縮
国名 会社名 濃縮量(濃縮法)
アメリカ アメリカ濃縮公社 年間約19200トンSWU(ガス拡散法
フランスほか4カ国 ユーロディフ 年間約10800トンSWU(ガス拡散法)
イギリス、オランダ、ドイツ ウレンコ 年間約3650トンSWU(遠心分離法

再処理
 使用済燃料の再処理はフランス、イギリスで行われています。日本もフランスに委託再処理をしています。
フランス核燃料公社(COGEMA) ラ・アーグ
UP−3 800トンU/年 1990年 海外からの委託
UP−800 800トンU/年 1994年 自国
イギリス核燃料会社(BNFL) セラフィールド
B−205 1500トンU/年 1964年 自国、海外からの委託
THORP 1200トンU/年 1994年 海外からの委託

高レベル放射性廃棄物の処分
再処理で分離される高レベル放射性廃棄物は最終的に深地層に処分される予定です。研究開発、具体的な事業スケジュール、法制度、立地対策などが各国で取り組まれています。しかし、どの国もはっきりとした政策を打ち出してはいません。
アメリカ エネルギー省(DOE)がネバダ州ユッカマウンテンを最終処分場の候補地として選定、2002年には議会で建設を決定した。(2002/7)
フランス 1991年に放射性廃棄物管理法が制定されました。放射性廃棄物管理国家機関(ANDRA)が2006年までに地下研究所の候補地を選定するために地質調査が行われています。堆積岩については1998年12月にムース県ビュール地点で研究が行われることに決定しました。
ドイツ ニーダーザクセン州ゴアレーベンを処分場の候補地として選定していたが、調査を凍結中。
スウェーデン 地下研究所での研究開発と処分場の選定をすすめています。
日本 建設地候補地を2002年中に公募開始する予定


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