測定箇所と停止条件の一覧

       
  1. 異常の検知の仕組み    
  2. 沸騰水型炉の異常検出装置と原子炉の停止条件    
  3. 加圧水型炉の異常検出装置と原子炉の停止条件
異常の検知の仕組み
 原子力発電所では原子炉の様々な所に検出器をつけて原子炉に異常がないかを確認しています。これらの装置で計測された値が一定以上の場合には異常として原子炉緊急停止系を自動的に作動させるのです。原子炉緊急停止系を作動させることで燃料が設計基準の限界値を超える前に原子炉は停止します。さらに、炉心から冷却材が漏れ出すような大きな事故のときには検出器で異常を検知すると非常用炉心冷却系も動作して炉心を冷やします。
 検知している測定値はそれだけではどうして停止条件になるのかわかりにくいものですが、中性子の数が多くなると出力が上がり危険・タービン主蒸気止め弁が閉じると原子炉内の圧力が高くなり壊れるかも知れないなどというように異常と関わり合っているのです。また、制御棒の落下や外部電源の喪失など測定器とは直接は関係のないような異常が発生した場合にも、そのことが原因でこれらの測定で検知できる異常も発生するので停止条件にあてはまり安全に原子炉を止めることができるのです。また、これらの装置が事故時にも正常に働くのかなどの性能はいくつかの機器が使えない場合を想定した安全解析によって確かめられています。
沸騰水型炉の異常検出装置と原子炉の停止条件
中央制御室運転員が手動で停止したとき。
地震加速度検出器地震加速度が大きいとき。
スクラムディスチャージボリュームスクラムチャージボリューム水位(制御棒を挿入する時に原子炉圧力容器から排出される冷却材を入れる容器)が高いとき。
タービン蒸気加減弁タービン蒸気加減弁が急速に閉じたとき。
タービン主蒸気止め弁タービン主蒸気止め弁が閉じたとき。
主蒸気隔離弁主蒸気隔離弁が閉じたとき。
中性子束モニタ中性子を監視する装置の動作が不作動のとき。
原子炉水位低レベル原子炉水位が低いとき。
原子炉圧力容器原子炉圧力が高いとき。
原子炉格納容器原子炉格納容器の圧力が高いとき。
主蒸気管放射線モニタ主蒸気管の放射能が高いとき。

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加圧水型炉の異常検出装置と原子炉の停止条件
炉外中性子モニター中性子の数が多いとき。中性子の数の変化率が高いとき。1次冷却材が沸騰しやすいとき。1次冷却材の冷却能力に比べて熱出力が大きいとき。
一次冷却材温度検出器1次冷却材が沸騰しやすいとき。1次冷却材の冷却能力に比べて熱出力が大きいとき。
一次冷却材流量検出器1次冷却材流量が少ないとき。
一次冷却材ポンプ回転数検出器1次冷却材ポンプの回転数が低いとき。
加圧器圧力検出器原子炉圧力が高いとき。1次冷却材が沸騰しやすいとき。
加圧気水位検出器加圧器水位が高いとき。
タービン主蒸気止め弁タービン主蒸気止め弁が閉じたとき。
蒸気発生器水位検出器蒸気発生器水位が低いとき。
中央制御室非常用炉心冷却設備が作動したとき。運転員が手動で停止したとき。
地震加速度検出器地震加速度が大きいとき。

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