2-2.コミュニケーション[人間*動物]

間だけがコミュニケーションをとっているわけではなく、動物も多才で複雑なコミュニケーションを行っている。例えばイルカの鳴き声はコミュニケーションであるし、また猿はおよそ30種類以上に及ぶ音声を発して、仲間とのコミュニケーション行っている。それでは、人間のコミュニケーションと動物のコミュニケーションの違いを比べてみよう。

[動物のコミュニケーション]

 1、嗅覚、触覚、聴覚、視覚など、感性に訴える感覚的コミュニケーションを多くの動物は行っているのに対し、人間の場合、視覚や聴覚を使っての「言語」を媒介とするコミュニケーションを広く行っていること。特に、人類は嗅覚コミュニケーションを後退させてきたと言われている。

 2、動物のコミュニケーションは基本的には先天的、本能的に定まっているものであるということ。つまり、もともと生まれた時から本能として知っているコミュニケーションしかとれないのである。要するに、コミュニケーションで表現できる状況というものを超えてしまう場合、コミュニケーションをとることが不可能である。それはつまり、「過去」「未来」に関するコミュニケーションを行うことが不可能であるということだ。