〜ザ・ビートルズ〜
ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスンの4人によるロックグループ。
1970年、解散。「イェスタデイ」「ミッシェル」などの大ヒットを次々と生み出し、
イギリスはもとより、世界中で認められたすばらしいバンドです。
彼らは単なる“音楽屋”ではなく“音楽家”たちでした。
イギリスが産んだ、今世紀最高のミュージシャンといっても過言はありません。ね。
たった一度の日本公演のとき、あの『ドリフターズ』が前説(演奏)をした、というのはかなり有名な話。
ビートルズのその当時のレコードは絶版となりましたが、いまでもCDや多くのメディアで耳にすることができます。
解散後のビートルズ
メンバーのひとり、ジョン・レノンは、1980年冬、自宅前で熱狂的なファンに銃で撃たれ亡くなりました。
1970年の解散後、ソロで活動を続けていた彼のその突然の死は、全世界に衝撃を与えました。
あれから20年。しかし彼らの活躍は、いまだ衰えることを知りません。
ジョンの歌声は、いま再び日本でも、ドラマやCMの挿入歌として聞くことができます。
リンゴ・スターは日本で飲料水のCMに出演して話題を呼びました。
また、1999年末、ジョージ・ハリスンが、自宅に侵入してきた男に刃物で胸を刺されるという事件が起きましたが、
幸い命に別状はなく、彼も熱心に音楽活動を続けています。
ポール・マッカートニーも、1999年秋、実に20年ぶりにリバプールにある、
ビートルズ時代彼らがよく演奏していたライブハウスに登場し、たくさんのファンの喝采を浴びました。
まだまだ彼らの“魂”は、今を生きるひとびとの中にも宿っているようです。
最近のビートルズイギリスのロックスター100位までの長者番付を発表したのは英国の音楽雑誌「Q」1999年8月号。--------------------------------------------------------------------------------
英雑誌がこのほど、同国ロックスターの総資産の長者番付を発表。
元ビートルズのポール・マッカートニー(55)が1位になった。
総資産は5億ポンド(約1165億円)で2位のエルトン・ジョンの1億5000万ポンド(約350億円)を大きく引き離し
ダントツのトップ。またリンゴ・スター(58)、ジョージ・ハリスン(55)、さらに故ジョン・レノンの息子、
ジュリアン・レノン(34)もランクインし、番付上でビートルズが“完全復活”を果たしている。
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同誌によると、ポールの資産は5億ポンドにも及びます。資産のほとんどは、世界中の名曲の
著作権による収入のようです。そもそもは尊敬するバディ・ホリーの楽曲の著作権を集めたことがきっかけでしたが、
今では2万5000曲の著作権を手にしており、音楽界きっての“著作権長者”になりました。
もっとも、このビジネスを音楽仲間のマイケル・ジャクソンに勧めたことがきっかけで、
自身の作品に関しては、ほとんどの著作権をマイケルにもっていかれ、
ポールがコンサートで自身最大の名曲「イエスタデイ」を歌う時には、マイケルに著作権料を払っているという、
笑うに笑えないエピソードも残しているそうです。また、9位には8000万ポンド(約186億円)でリンゴが、
11位には7000万ポンド(約163億円)でジョージが揃ってランクイン。
解散から28年が過ぎましたが、ビートルズパワーは一向に衰えを見せません。
さらに故ジョン・レノンとシンシア・パウエル前夫人(58)の息子で歌手のジュリアン・レノンが
総資産2000万ポンド(約47億円)で41位に入りました。これはジョンの遺産相続によるもので、
遺産については生前、ジョンが
「ジュリアンの分は基金に入れ、成人(一人前の人間)と見なされた時に渡すこと」などと記した遺書を
オノ・ヨーコ未亡人(65)に残していたと言われていました。
ジュリアンが30歳を過ぎても遺産が支払われなかったことから、4年前には
ジュリアンがヨーコ夫人を訴えるという騒動まで起きましたが、
今回、ジュリアンを「成人」とみなしたヨーコ夫人から不動産が譲渡された、とのことです。
・・・彼らひとりひとりに関しては、あまりにも多くのエピソードがあり、
それらすべてを調査することはできませんでした。
さまざまな分野で、いまも「ザ・ビートルズ」についていろいろな研究をしている人たちが多くいます。
もっと深いところで彼らを知ろうとしている人たちのほうが、よりたくさんの素晴らしい情報を
得ていることは確かです。
しかし「ザ・ビートルズ」というひとつのバンドが語りかけてくれたものは何か、
それを考えることはわたしたちにもできます。
と同時に、わたしたちが彼らに求めた共通の思いとはどんなものだったのでしょうか。考えてみましょう。
・・・人間が生きていくために忘れてはならない大切なこと。
それはきっと、ジョンも熱望してやまなかった共存への歩み。愛のちから。戦争の無意味さ。
人類の「平和」そのものです。
それは彼らの歌声とともに、いつも私たちの心にあるはずです。
彼らのつくりあげた『音楽』が、いまも多くの人たちの心に残っているように。
・・・みなさんの心には、なにが残りましたか。