しめ縄の名称・種類 
  このコーナーでは、角谷産業さんの資料や角谷さんのお話をもとに、伊勢地方のしめ縄の種類や、しめ縄の各部の名称についてまとめました。

種類
玄関用
 

 玄関に飾ります。飾りの意味はをご覧下さい。護符(木札)には「笑門」「」蘇民将来子孫家門」「千客萬来」があり、大きさも3種類あります。
門松

 玄関の両側に飾ります。榊(さかき)は太陽の恵みを家に迎え入れ、それに感謝して元旦につぼきへご飯やおせちをお供えします。
 松は雌雄一対、夫婦仲良くとのいわれです。向かって左へつぼき1つ(雄松)、右へつぼき2つ(雌松)を飾ります。
五本足
 
         
 裏口、物置、車庫などの入り口へかざります。
三本足
トンボ

 かまど(火の神)、井戸(水の神)、便所(ご不浄)は毎日使う物で、生命維持の守り神です。三本足やトンボはそれぞれの神様に感謝の意を込めて飾ります。
神さんじめ

 国家安穏、家内安全を願い、主に恵比寿大黒(えびすだいこく)さまに飾ります。
自動車用(外)
自動車用(内)

 愛車への感謝と一年間の無事故を願い、車の前面に飾ります。
神棚用(間〆(けんじめ) 7本足)
神棚用(間〆(けんじめ) 5本足)
神棚用(間〆(けんじめ) 3本足)

 上の3種、右の2種ともに、用途に応じて神棚に飾ります。
神棚用(つぼき)
神棚用(大根〆(だいこんじめ))
 
自転車・単車用

 自転車や単車用の交通安全用のものです。愛車への感謝と一年間の無事故を願い、車の前面に飾ります。
各部の名称と込められた意味
わら(藁)
 主食である米に感謝し、豊作を願います。しめ縄用のワラはしめ縄専用の稲で、実を結ぶ前にまだ青いうちに刈り取ります。
木札
 家内安全や商売繁盛などを祈ってつける守り札「護符」です。伊勢地方では、「蘇民将来子孫家門」「笑門」などと記してあります。

※「蘇民将来」については、「しめ縄の歴史・由来」のページをご覧ください。
ひいらぎ(柊)
 家に魔物が入らないように鋭いトゲのあるヒイラギの葉を前において魔物を退散させます。
だいだい(橙)
 「代々栄えるように」との願いを込めて、橙色のミカンを飾ります。子孫繁栄を願います。
うらじろ(裏白)
 シダの仲間です。裏まで白いことから清い心を表しています。
あせび(馬酔木)
 毒のあるアセビを前に飾って魔物を寄せ付けないようにします。
しで(幣)
 垂(しで)と書く場合もあります。神域であることを魔物に知らせます。
ゆずりは(譲葉)
 新葉が成長してから古い葉が落ちるので、「代々譲る」と円満な世代交代を祈ります。


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