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受け入れ国

こんなグラフ見つけたよ!

POINT

「難民認定」をすることができるのは「難民条約加盟国*」のみ。
なので、ロシアなどの非加盟国は全て人道的在留許可する国もある。


出典:国連UNHCR協会ホームページ(http://www.japanforunhcr.org/)の表を加工し、利用しました。

国によって難民認定者数が全然違うね。

どうしてこんなにちがうのかな?

国によって認定者数が違う理由


1.難民が発生する場所からの位置関係

ロシアやドイツと比べると、アフガニスタンなど、同じ大陸で発生した難民にとって
日本にわざわざ海を渡ってやってくるのは大変なものかもしれません。
ソマリアやコンゴ、スーダンなどといったアフリカの国々からも、トルコなど、ユーラシア大陸の国々方が近いのです。

2.難民申請者・人道的在留許可者の数の違い

まず、最初の難民認定者数のグラフと見比べてみてください。


出典:国連UNHCR協会ホームページ(http://www.japanforunhcr.org/)の表を加工し、利用しました。

申請者数が少なければ認定者数を増やすことはできません。
申請者数が多い国は必然的に認定者数も多くなるようです。

3.政府の姿勢の違い

「難民認定」や「在留許可」をするのは政府です。
しかし、難民を保護することには難民を助けてあげられるというメリット以外に、デメリットも存在します。

そこで、各国で受け入れに賛成な人、反対な人がいます。

なので、その国の政府が賛成派か反対派かによっても、認定者数に大きな差があります。

主な認定国の方針

◆ロシア:2014年にウクライナ難民に対し、
     手続きを簡単にするなど受け入れ態勢の整備を行った。
     しかし、最近ではシリアやリビアからの難民の受け入れが他国から問題視されている。

ロシアとシリア難民

ロシアは現在、プーチン氏が長期間権力を持ち続けており、極右政党*となっている。
政府は自分達ロシアの土地を広げたいという意見なため、
シリアに武力をもって関わり、シリア内線の原因となっていたと考えられている。
シリア難民に関して一部受け入れはしているものの、専門家の分析によると
もっと受け入れる意欲があるはずだそう。

◆ドイツ:「年間受け入れ人数を30万人以下に減らす
     ドイツのメルケル首相は、ずっとなんみんを上限なく受け入れており、
     積極的に認定を行ってきた。
       ↓ しかし...
     2017年9月の総選挙で
     メルケル首相の難民の受け入れ賛成派の支持率が下がった。
     逆に、反対派の支持率が大きく上がった。
     →メルケル氏は国民に反対派が多くなったことを感じ、
      受け入れ人数を抑えることにした。

◆スウェーデン:現実直面で申請者への対応を本格化
        「難民に優しい国」と言われ、政府・国民ともに熱心に受け入れ、
        手厚い保護をしてきたが、そのためにスウェーデンに住みたいと思う難民が
        大量に押し寄せ、保護できる限界を超えてしまった。
        そのため、現在は申請者に対する基準を厳しくする方針だ。

◆日本

2016年
(申請者数)     (難民認定者数)
1万901人 → 28人
日本は...とても認定者数が少ない国
海外と比べても、認定者数に対しても極端に認定者数が少ないのです。

POINT 日本はどうして認定が少ない?
1.基準が厳格
難民認定をする際、「難民条約」という条約の事項と照らし合わせ、
ピッタリと当てはまる人しか認定しないから。

2.難民が逃げにくい場所
日本は四方を海に囲まれた島国なため、船や飛行機がないと逃げてくることができないので
「申請者数」がそもそも少ないというのも現状です。

色々な事情があってこんなに大きな違いが生まれたんだね。

そうだね。でも政治的な理由で受け入れたり、受け入れなかったりってどうなんだろう...。

難民は本当にたくさんいるから、受け入れるとなると大きな環境の変化があるからね。 優しさだけで解決できる問題ではないんだね。

受け入れる国にも限界があるよね。
そもそも難民が生まれないようにするのがやっぱり最優先だと思うな。

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